104歳にして狩猟免許を初取得したスーパーおばあちゃん 鹿を一発で射止める
30メートル先の鹿を一撃で射止めた CBS Local News-YouTube
<アメリカ中西部のウィスコンシン州で104歳の女性が狩猟免許を取得し、鹿を射止めたことが話題になっている......>
近年は高齢化がますます進み、日本でもアメリカでもお年寄りが元気で、見た目も行動も若返っている印象だ。その一方で日本は今年、高齢者の交通事故が多発し、「『自分はまだいける』というお年寄りの過信は要注意」という風潮になっているのも事実だ。
免許を取得した日に鹿を射止める
そんな中アメリカでは、お年寄りの元気さを象徴するような出来事がニュースとなっている。アメリカの銃関連ニュースは、発砲や乱射などの事件ばかりが取り沙汰されるが、アメリカ中西部のウィスコンシン州で11月、104歳の女性がこの年齢にして狩猟免許を初取得し、鹿を射止めたことが、同州天然資源局による発表で明らかになった。
104歳にして生まれて初の狩猟免許を取得したのはフローレンス・ティーターズさん。1915年生まれのティーターズさんは5人の子どもに恵まれ、子はそれぞれ成人後に、狩猟免許を持っている。末の息子であるビルさんが同州法執行局に伝えた内容によると、昨年、ティーターズさんを連れ立って、森へ鹿の狩猟に出かけたところ、ビルさんの狩猟の様子を間近で見たティーターズさんの好奇心に火がつき、狩猟免許を取得することになった。
ウィスコンシンと言えば、建国以前から狩猟が盛んに行われてきた州だ。州で毎年定められている狩猟シーズンに間に合うよう、ティーターズさんは免許を取得。そして、取得したその日にビルさんと鹿狩りに再び出かけ、90フィート(約27メートル)先の鹿をなんと一発で捕えた。 ティーターズさんは人生初の大手柄に、興奮冷めやらぬ様子だったという。
鹿狩猟の伝統を自らも体験すること
「ハンター一家を支えてきたこの『若き女性』は、先人たちが築いてきた鹿狩猟の伝統を自らも体験することで、我らのこの州で、毎年恒例の鹿狩りがどんな世代にも適したものであることを証明した」と、州天然資源局のプレストンD・コール事務局長はティーターズさんの行動力を賞賛した。
ティーターズさんの興味は、家族の証言によるとほかにもあるようだ。「(同州)ミルウォーキー市までワイヤーロープを滑り降りるジップラインをしに行ったり、南部ニューオーリンズ市のマルディグラ(カーニバル)を毎年訪れている」。100歳を過ぎた今も人生を謳歌する、スーパーおばあちゃんであることが窺い知れる。
104歳といえば動体視力も若い人には劣るのかもしれない。しかしティーターズさんの行動力は、何ごとも初挑戦に年齢は関係ないことを教えてくれる。