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「デジタル布教活動が未来のカギだ」 若者の教会離れは「映え」で引き止める!?

God’s Conversion Rate

2019年09月27日(金)17時25分
ジョシュ・ウィルバー

「イエスなら誰をターゲットにするだろう」と考えながら広告を出す(写真はイメージ) thanasus-iStock

<若者の教会離れが進むなかソーシャルメディアを駆使するキリスト教会がアメリカで急増している>

イエス・キリストが、その教えや生涯を「世界中の人々に伝えて、私の弟子にしなさい」と命じたのは、ローマ総督に処刑 され、3日目に復活したときのこと。以来2000年にわたり、キリスト教徒は、この奇跡を世界中に伝えてきた。

その伝統的な手法は、道行く人々に声を掛け、小冊子を配り、巨大な屋外看板を設置し、テレビやラジオで不特定多数の人々にイエスの言葉を届けるというものだった。だが最近そこに、ソーシャルメディアのターゲット広告が加わった。

今やアメリカでは、ルーテル教会からバプテスト教会まで、ほぼ全てのキリスト教諸派が、フェイスブックやインスタグラムを信徒拡大のツールとして使っている。そのターゲット広告機能を使って、イエスの言葉を「半径15キロ以内にいる18〜34歳」にピンポイント的に届けているわけだ。


【参考記事】72歳、リチャード・サンドラーがインスタグラムに上げる未発表作品

一般ユーザーにとって、フェイスブックは友達やセレブが何をしているか知ったり、交友関係を広げたり、キラキラした日常をアピールしたりする便利なツールかもしれない。だが、ビジネス面から見ると、「フェイスブックは史上最高の広告プラットフォームだ」と、投資家のロジャー・マクナミーは語る。

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、18年の上院財政委員会の公聴会で、「ユーザーに料金を課さないで、どうやってビジネスモデルを維持しているのか」と質問され、簡潔に答えている。「われわれは広告を流しているんです」

フェイスブックやインスタグラムでは、ユーザーの住んでいる場所や性別や年齢、行動、関心、つながりに基づき効率的な広告を出すことができる。例えば教会の場合、近隣に住んでいて、キリスト教やスピリチュアルなコンテンツに「いいね!」をしたことがある個人に広告を出せば、こうした属性を持たない人たちよりも教会に足を向けてもらえる可能性が高い。

初めてマイホームを買った人やミニバンの所有者(どちらも若いファミリーである可能性が高い)、地域に引っ越してきたばかりの人をターゲットにするのも効果的かもしれない。

【参考記事】インドの巧妙なキリスト教弾圧

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