英女性シンガーの性と不安──アップビートなサウンドに悲しい言葉を乗せて
Upbeat Songs With Sad Words
2019年05月07日(火)18時35分
自身のセクシュアリティーについてはあまり公の場で語らないが、発言すべきか迷っている。「自分でもよく分からない。でも、ストレート(異性愛)じゃないのは自覚してる。このことについて、もっと発言したほうがいいのかなとも思っていた。ファンには知ってもらったほうがいい」
アルバムでも彼女自身のセクシュアリティーはあからさまに取り上げていないが、過去の恋愛関係での経験を歌詞にした曲はある。「セックス抜きの関係についての曲があるけど、一定の時期を過ぎたレズビアン同士ではよくあること」と、ベインは言う。「あまり話題にしないのは、レズビアンの関係はとても性的で、もうセックスしないなんて考えられないから」
プロデュースには、ザ・1975のマシュー・ヒーリーとジ ョージ・ダニエルも協力。この件で質問されることが多いのは、自分が女性だからかもしれないとベインは考えている。
女性はプロデュースが下手との思い込みも変えるべきだという。「私自身、子供の頃は『彼女、自分でプロデュースしてるんだ。すごい!』って感じだった。脳がそう考えるようにできてるのは誰のせいでもないけど、脳を訓練し直さなくちゃ」
[2019年2月12日号掲載]