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自称「天才」率いるセックス・カルト 集団内部の秘密グループに参加したら...

Exposing Cults

2018年11月29日(木)17時55分
ニューズウィーク日本版編集部

――カルト集団の内部取材はどうやって始めるのか。

それぞれの集団の元メンバーで、直接的な体験を話してくれる人を探す。相手の話を額面どおりに受け取るわけにはいかないので、こちらでも調査やファクトチェックが必要だ。

この手の集団の中には、以前からその存在が知られていたものも多い。例えばいわゆる統一教会は、何十年も前からカルトだと言われてきた。今では指導者も世代交代し、活動内容もインターネット上で全て見ることができるから、今の指導者がやっていることの裏を取るのは非常に簡単だった。それに彼は、他のカルト指導者と異なり、インタビューにも応じた。

――視聴者には番組から何を得てほしいと思うか。

カルトやカルト的な集団に入るのはだまされやすい人ばかりで洗脳されており、どこか遠いところで暮らしているというのが一般的なイメージだと思う。だが実際には、彼らは私たちのすぐ近くに住んでいる。

「私たちはあなたを、家族やこれまでの人生から切り離そうと思う。ライフル銃を買って、持ってくるように命じるかもしれない」なんて最初から言われるわけではない。そんなことを初日に言われて納得する人はいないし、カルトの側もそんなやり方はしない。

[2018年7月31日号掲載]

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