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病気に結婚...バリキャリが直面した4つの「壁」 あの女性重役の履歴書と対処法を公開!

2018年07月26日(木)16時45分
西川彩奈(フランス在住ジャーナリスト)

IBM International Foundationの理事長兼IBMコーポレート・シチズンシップ担当バイス・プレジデントのジェニファー・クロ―ジャー氏(左)と、「Mozilla」CIOのカタリナ・ボルヒェルト氏(右) Photo:IBM(左)、Nick Leoni Photography(右)

<結婚・出産、ルーチン化した毎日、自信喪失、職場の人間関係...。女性が仕事で直面する「壁」の乗り越え方を、IBMとMozillaで活躍する女性役員が語る>

新卒から定年まで働く場合、勤務年数は約40年間。その中で女性には、「結婚、出産、子育て」などのライフイベントが重なる。さらに、代わり映えしない毎日への焦燥感、職場の人間関係など日々の悩みも尽きない人もいるだろう。

そんな数々の壁を乗り越え、毎日の大半を占める仕事に「やりがい」を感じるには? 『ニューズウィーク日本版ウェブfor WOMAN』では、困難を乗り越えた女性役員への連続インタビューを掲載。第1回目は、IBM International Foundationの理事長兼IBMコーポレート・シチズンシップ担当バイス・プレジデントのジェニファー・クロージャー氏と、Mozilla(「Firefox」などのソフトウェアを開発)のCIO(チーフ・オープン・イノベーション・オフィサー)のカタリナ・ボルヒェルト氏の人生のヒントをお届けする。

彼女たちの力強い言葉は、すべての女性の背中を押してくれるはずだ――。


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ジェニファー・クロージャー氏。IBM勤務歴は20年以上。(Photo: IBM)

▼ジェニファー・クロージャー氏の履歴書

クビ覚悟で上司に頼んだ「長期有給休暇」に、乳癌克服まで
23歳 言語学の博士号取得を目指していた時、IBM について知り、同社のマーケット・インテリジェンス部に入社。
24歳 IBMの market intelligence function のための、「on-line knowledge management system」を開発する。
29歳 IBM annual employee charitable contribution campaign(チャリティー・キャンペーン)にボランティアとして参加し、記録的な数字を出す。昇進し、IBMの本社へ移動。チーフ・プライバシー・オフィサーと一緒に政策や、マーケティング&コミュニケーションの重役と、キャンペーンの革新に取り組む。
32歳 休暇を3カ月取り、夫と旅へ出る。「corporate service corps」を立ち上げ、「Smarter Planet Campaign」の開発に参加する。
34歳 コーポレート・シチズンシップのディイレクターに昇進。「Smarter cities challenge program」(世界中の都市から選ばれた都市へ、7000万ドル相当のコンサルティングを提供するプログラム)を発展させる。
37歳 第2子出産。3カ月の産休。
38歳 コーポレート・シチズンシップ担当バイス・プレジデントに昇進、IBM International Foundationの重役に加わる。役員、完璧な母親、カブスカウトのリーダー、ボランティアなどを同時に取り組む。
41歳 乳癌を患う。15カ月の化学療法と手術を受ける。「Health Corps program」を発展させる。
42歳 コーポレート・シチズンシップの重役とIBM International Foundationの理事長に昇進。

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