婚活疲れを防ぐ初デート突破の秘訣
ネットのおかげで気に入らなければ代わりが何百人もいる時代。初対面で決してやってはいけないことは
ありがちな過ち たまりにたまった悩みをぶちまける Ryuhei Shindo-Photonica/Getty Images
出会い系サイトを利用するアメリカ人は約4000万人。そしてこの国に暮らす人の半分弱が独身だ。かくして多くの人が何度もぎこちない初デートを経験することになる。
かつて求愛のゲームには明快なルールがあった。だが出会い系サイトの登場ですべてが様変わりした。ぴったりの相手を見つけることは、アマゾンで冬のコートを買うようなもの。うまくいかなければ返品できるし、代わりは何百人もいる。
こんな時代に初デートを成功させるには? ロサンゼルスを拠点にお見合いサービスを営む、テレビでおなじみのパッティ・スタンガーに7つの「べからず集」を聞いた。
1)元カレ元カノの話はNG
ほかにどれくらいの相手とデートしたかとか、高級下着モデルの誰が好きとか、どのフットボール選手が素敵といった話題は避けよう。スタンガーいわく、「自分は特別な存在と思われていないと相手に感じさせるようなことはNG」。これは一番大事なルールだ。あなたはアダムで彼女はイブ、世界にたった2人の人類だと思うべし。
2)宗教や政治を論じるな!
「宗教と政治に触れてはいけない」と、スタンガーは言う。激論に巻き込まれてしまう。人は簡単には自分の意見を変えない。論争を始めたら、あっという間にデートは終わる。
イエス・キリストへの愛やバラク・オバマに対する怒りは、少なくとも初めのうちは自分の心の中にとどめておこう。
3)デートはセラピーにあらず
「相手の重荷になってはダメ」と、スタンガーは訴える。仕事の悩み、子供時代のコンプレックス、精神衛生上の問題、最近あった家族の不幸、離婚、子供の親権争い、訴訟、量刑の重さ、戦争犯罪──すべて封印しておくのが得策だ。特に気を付けたいのは、酒を飲み過ぎて、悩みをぶちまけること。最初のデートで起こりがちだ。
4)酒の飲み過ぎには要注意
「ワインやカクテルは2杯まで」と、スタンガーは警告する。「ちゃんぽんで飲むのは最悪。父親がめちゃくちゃ酒が強いからといって、3杯目を飲んでも平気などと思ってはいけない」
5)女性は子供と結婚の話厳禁
男性は結婚や子供を話題にしてもいいが、女性は避けるべきだなんて、いかにも時代遅れ。「偏った見解だし、フェミニストに攻撃されると思う。でもこれが現実。私は生物の在り方を変えることはできない」と、スタンガーは言う。
男性は指輪とおむつのことを語ってもいい。それは男性が「買い手のようなものだから。男は手に入る最良の不動産を探している」。
とすれば、最良の不動産としては何をするべきか。「この問題について聞かれたら、正直に答えること。男性はあなたを値踏みしている。実際には結婚したいのに『結婚なんかする気はない』みたいなことを言うと、好機を逸する恐れがある」