最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚きの新発見

アルファベットの起源は紀元前1900年頃にあると考えられてきたが… Elina Madelane-shutterstock
<新たに発見された遺物は、これまでの説と全く異なることを示しているのかも>
考古学者たちは、世界最古とみられるアルファベットの文字体系を発見した。
それは、古代シリアの都市テル・ウム・エル・マラの墓から発掘された指ほどの長さの粘土製の円筒に刻まれていた。紀元前2400年頃のものと推定され、これまで知られていた最古のアルファベットより、約500年も前に存在していた可能性がある。
円筒は、米ジョンズ・ホプキンス大学とオランダのアムステルダム大学の研究チームが、16年間にわたる共同調査の中で発見した。調査に携わったジョンズ・ホプキンス大学のグレン・シュワルツ教授は「アルファベットは王族やエリート層以外の人々にも書き言葉を広め、文字の世界に革命をもたらした。今回の新発見は考えていたよりもはるかに早い時期に、人々が新たなコミュニケーションを試みていた証拠だ」と語る。
これまでアルファベットは、紀元前1900年以降にエジプト周辺で発明されたと考えられており、シナイ半島の遺跡セラビット・エル・カディムや、エジプトのワディ・エル・ホルにある岩の刻印などが最古だとされていた。
「私たちが発見した円筒はこれまで発見されてきたものよりもっと古く、しかも地理的に異なる地域から出土した」とシュワルツ。アルファベットの起源が、これまで考えられていた説とは全く異なる可能性があると強調した。