ジンベエザメの求愛行動に新発見...オスがメスに「噛みつく」理由とは?
World's Largest Fish Spotted Biting Before Sex in Rare Video
メスより「オスの数が多い」原因
ジンベエザメ(Rhincodon typus)は世界最大の魚で、全長12メートル(40フィート)以上に成長することがある。巨大な体格を持ちながらも、非常に穏やかな性質を持ち、主にプランクトンや小魚などの微小な生物を食べる。彼らは「ラムフィルターフィーディング」と呼ばれる方法を使い、口を開けたまま泳ぎながら食物を取り込み、また「能動的吸引摂食」により水を口内に引き込み、鰓から排出することで餌を捕食する。
ジンベエザメは世界中の温暖な熱帯・亜熱帯の海域に生息しているが、その繁殖行動や交尾に関する情報は極めて少ない。今回の噛みつき行動の発見は、この種の求愛行動の解明に役立つ可能性があり、また、特定の生息地における性比の偏りの理由を探る手がかりとなることが期待されている。
「ニンガルー礁や世界の多くの集団発生地では、オスがメスよりも多く、オス3匹に対してメス1匹という比率になっている」とバリー氏は述べた。
「このことは、メスのジンベエザメが集団発生地を避ける理由を説明するかもしれない。特に若いメスのサメにとって、オスからの望まぬ関心への対応に伴うエネルギーコストが、オスの数が多いことの要因となっている可能性がある」

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