メタ、新SNS「Threads」サービス開始 インスタアカウントで利用可能、ツイッターに対抗
米メタ・プラットフォームズは5日、同社の画像共有アプリ「インスタグラム」の基盤を活用したサービス「Threads(スレッズ)」の提供を始めた。写真は、スレッズのロゴ。2023年7月4日に撮影。(2023年 ロイター/Rado Ruvic)
米メタ・プラットフォームズは5日、同社の画像共有アプリ「インスタグラム」の基盤を活用したサービス「Threads(スレッズ)」の提供を始めた。米起業家イーロン・マスク氏の買収から混乱が続くツイッターに対抗する。
メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「スレッズにようこそ」と自身も初めて投稿。サービス開始から2時間で200万件の登録があったとした。
スレッズは独立したアプリとして発表されたが、利用者はインスタグラムの認証情報を使ってログインし、これまでと同じアカウントをフォローすることができる。インスタグラムのチームによって開発され、短文の投稿や共有などが可能。写真や最長5分の動画も投稿できる。100カ国以上でアップルとグーグル双方のアプリストアで入手できるという。
アナリストによると、投資家はスレッズがインスタグラムの基盤を活用していることから、既存のユーザーベースや広告システムを生かせるのではないかと期待している。
マスク氏は昨年10月にツイッターを440億ドルで買収した。大規模人員削減や有料サービスの拡大などを進めてきたが、投稿管理基準の緩和などが広告主の不興を買い、価値が大きく下がった。最近では利用者が1日に閲覧できる投稿数に制限を設けた。メタにとってスレッズのローンチは混乱の続くツイッターを追い上げる絶好の機会となる。
ザッカーバーグ氏はスレッズに「10億人以上が利用する、公の場で会話するためのアプリがあるべきだと思う。ツイッターにはその機会があったが実現できていない。われわれが実現できることを願う」と書き込んだ。
ソーシャルメディアのコンサルタントのマット・ナバラ氏は、メタはスレッズに広告を組み込む前に利用者拡大にまず重点を置くとみられるが、大手ブランドは「メタのプラットフォームに喜んで多額の広告費を出すだろう」と述べた。