ツイッターの青バッジはフェイクのしるし? コメントを求めたが、広報は「うんこ」絵文字で応答するのみ
VERIFIED MISINFORMATION
偽情報の内容はさまざまだ。例えば「ロバート・マローン博士」は、新型コロナウイルスやワクチンについての偽情報を何度も拡散。ニューズガードが検証したアカウントの中で最もフォロワーが多かった匿名ユーザーの@catturd2は、20年の米大統領選や21年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件に関する虚偽の主張や誤解を招く投稿を多々してきた。
陰謀論に「いいね」が集まる
極左ニュースサイト「ザ・グレーゾーン」の3月5日のツイートには、「アメリカが画策したマイダン革命」についてのリンクが貼られている。マイダン革命とは、ウクライナで14年に親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ大統領(当時)の追放につながった抗議デモのことだ(アメリカが画策した証拠はない)。
最も多くの「いいね」を獲得したのは、保守派コメンテーターのオハンドリーが3月7日に投稿したツイートだ。5万1000超の「いいね」を得たこのツイートは、連邦議会議事堂襲撃事件の際に「ミッチ・マコネル(上院院内総務)とナンシー・ペロシ(下院議長、肩書はいずれも当時)が、警察官や州兵のさらなる増員を求める声を退けた」とする内容だ(その証拠は一切ない)。
ニューズガードが分析したのは、3月1~7日の週に投稿された25アカウントによる176件の投稿だ(リツイートを含む)。3月末時点でツイッターブルーを取得したユーザーは52万5000人に達しており、認証済みのアカウントが発信した偽情報の数は、調査時点よりもはるかに多い可能性がある。
マスクには4月22日の時点で、1億3600万人を超えるフォロワーがいる。オーナーとしてもユーザーとしても、ツイッターに大きな影響力を持っている。そのマスクが、認証バッジの付いたアカウントを使って偽情報を広めている2人とやりとりをしていることが、私たちの調査から確認されている。
やりとりの多くは無害なものだが、@KanekoaTheGreat(匿名ユーザー)の投稿への返信では、新型コロナウイルスは人間が作ったウイルスだという根拠のない主張を広めた。
2月26日、この匿名ユーザーはこうツイートした。「(米政府の首席医療顧問を務めていた)アンソニー・ファウチ博士は(中国の)武漢の研究所で行われていた研究に資金を提供していたのに、それについて議会に嘘をついた。FBIとエネルギー省は、新型コロナは武漢の研究所が起源だと結論付けている。つまり、ファウチが新型コロナの開発に資金提供したということか?」