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ネット米豪でネットインフラに障害 数十の銀行・航空会社などに影響
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オーストラリアと米国でインターネットの障害が発生し、数十の金融機関や航空会社のウェブサイトが一時的に閲覧できなくなった。重要なネットインフラに障害が起きるのはここ1週間余りで2回目。写真はシドニーの豪中銀前で2009年10月撮影(2021年 ロイター/Daniel Munoz)
オーストラリアと米国で17日、インターネットの障害が発生し、数十の金融機関や航空会社のウェブサイトが一時的に閲覧できなくなった。重要なネットインフラに障害が起きるのはここ1週間余りで2回目。
今回の問題は、コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)を提供する米アカマイ・テクノロジーのサーバーに関連した障害が原因で、オーストラリアでは銀行などのサービスに支障が出た。アメリカン航空やサウスウエスト航空など米航空会社のサイトも1時間ほどダウンした。
先週には、米クラウドコンピューティングサービス会社ファストリーで起きた障害により、世界の主要メディアなど数千のサイトが一時的に閲覧できなくなる問題が発生したばかり。
アカマイの広報担当者は、影響を受けたプラットフォームは復旧していると述べた。また、障害の原因は同社のソフトウエアのバグであり、修正済みだと説明。サイバー攻撃やシステムの脆弱性ではないと強調した。
アカマイはCDNサービス大手の1社。CDNは大容量のコンテンツや動画、ゲームなどの配信を高速化するために用いられている。
影響を受けた複数の米企業のサイトは再び閲覧可能になっている。
オーストラリアでは、豪準備銀行(中銀)や大手商業銀行のコモンウェルス銀行(CBA)、ウエストパック銀行、オーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行などのサイトがダウンしたが、午後遅くに復旧し始めた。豪中銀は技術的な問題を理由に長期債の買い入れオペを中止した。
航空会社ヴァージン・オーストラリアは、多くの組織と同様に同社もアカマイのCDNで障害が発生したが、その後問題は解決したと明らかにした。
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