ビットコイン:規制は厳しくなる、クレジットカードもある...最新事情9選
A CRYPTO CHEAT SHEET
スピード、プライバシーの高さ、手続きの簡単さが仮想通貨の魅力 Vladimir Kazakov-iStock
<今さら聞けない仮想通貨の基礎知識から最新のトレンドまで、米専門誌編集長が9つのポイントを解説>
(1)あなたのおじいさんにも分かるくらい簡単に、暗号資産(仮想通貨)とは何かを説明してほしい。
通貨ではなく、デジタルな資産だ。ビットコインを触ることはできないが、オンライン上の「銀行」で残高が見られるし、確かに存在すると確認できる。実物の金塊を持たずに金(ゴールド)を保有するのと一緒だ。
世間に「価値がある」と認められるものの中で、デジタルの世界にしか存在しないものの割合がどんどん増えてきている。
仮想通貨の魅力は、スピードの速さ、プライバシーの高さ、手続きの簡単さだ。従来の通貨を送金する場合、完了まで数日かかることもある。
仮想通貨の取引は、誰も手を加えられない上に誰でも見られる「台帳」に記録される。銀行などの中間業者を介さずに取引できるので、手数料を取られたり手続きが遅れたりしない。
(2)ビットコインが値上がりしていると聞くが、初心者はどのように参入すべきか?
最悪、全て失っても構わない程度の金額を投資すべきだ。プロの仮想通貨トレーダーの中にも、最初は投資資金の2~5%ほどから仮想通貨を始めるべきと主張する人は少なくない。
今では株や債券、コモディティやETF(株価指数連動型上場投資信託)などといった従来の資産と同じように、投資家たちに受け入れられ始めている。
(3)仮想通貨はどこで買えばいいのか?
仮想通貨の取引所はいくつもあるが、アメリカの場合はコインベースが最も有名だ(編集部注:日本の場合は金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者である必要がある)。本人確認の上で取引所に口座を開設すれば、仮想通貨を買うことができる。
(4)現在の値上がりはバブルなのか?
2017年にビットコイン価格が2万ドルまで急上昇し、2018年2月に65%も値下がりした出来事は、後から見ればバブルだったと思えるだろう。だが現在、ビットコイン価格は約5万9000ドルまで上がっている。
仮想通貨の暴落が再び起きるのは間違いない。とはいえ、現在の値上がりの原因は投機的な期待だけではない。
大手上場企業が支払いに仮想通貨の使用を認め、仮想通貨やブロックチェーンの部署を新設している。完全に消え去ることはあり得ないほど、仮想通貨は成熟した産業に成長するだろう。