科学者が注目する「マインドフルネス」の本当の効果
2017年10月3日(火)17時05分
その後も、さまざまな依存症患者を無作為抽出し、マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)のプログラムに参加させる実験を3回やった。MBSRはヴィパッサナー瞑想の手法を借り、宗教的な要素を除いたものだ。結果、「ドラッグやアルコールへの依存が弱まり、精神状態も大きく改善した」と、ウィトキエビッツは言う。
MBSRプログラムでは、今までは立ち止まれなかったような場合でも踏みとどまるすべを学ぶ。「依存症の人は、とにかく(薬や酒に)手を出したくて仕方がない」と、ウィトキエビッツは指摘する。そういう人に自分の気持ち(薬物への希求、自己嫌悪など)を見つめることを教えるのが瞑想法だ。
「長年の依存症で自動操縦のように操られていた人でも、脳の配線をやり直すことはできそうだ」
※「日本人が知らないマインドフルネス」特集号はこちらからお買い求めいただけます。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
ご登録(無料)はこちらから=>>
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着