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セキュリティ中国、量子通信衛星で「傍受不能な」量子鍵配送技術を初めて実現
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8月10日、新華社は、中国の量子通信衛星が地上に暗号を送信する実験を行い、傍受不能とされる宇宙・地上間の量子鍵配送技術が初めて実現したと伝えた。写真は5月撮影(2017年 ロイター/Kacper Pempel)
新華社は10日、中国の量子通信衛星が地上に暗号を送信する実験を行い、傍受不能とされる宇宙・地上間の量子鍵配送技術が初めて実現したと伝えた。
宇宙開発を積極的に進める中国は昨年8月、この量子通信衛星を打ち上げた。
新華社によると、今回の通信実験の成果は10日発行の科学誌「ネイチャー」に掲載された。専門家は実験を「画期的」と評価している。
新華社によると、中国科学院の科学者でこの実験を主導するPan Jianwei氏は、新技術は「絶対的に安全な通話や銀行データの大量送信などの需要に対応できる」と語った。量子通信は傍受の検知が可能で、傍受された場合でも鍵が変更され、傍受された情報は自動消滅するという。
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