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「凡事徹底」「中央突破」「未来志向」が人材を呼ぶ
最近はみんなに医療当事者意識が芽生えて、医療バックグラウンドを持たない人もどんどん医療従事者っぽくなってきました(笑)。ビジネスだけでなく、解決するべき医療の課題は何か、納得できる医療をみんなが自発的に考えるようになってきたことは組織の成長につながっていると思います。
うちの会社のバリューは「凡事徹底」「中央突破」「未来志向」の3つです。プロフェッショナリズムで当たり前のことをしっかりやる、卑怯なことはせずに本質的な課題を中央から解決する、常に未来のための仕事であると。そういうメンバーが揃っているし、入ってくるメンバーもそんなバリューや会社の文化に共鳴してくれる人が多いです。
もちろんサラリーは大事ですが、他の会社で働いたらもっと高給を取れるだろうというメンバーが参入してくれているんですよね。そこはそういうビジョンやミッション、メンバーの熱意に惹かれる部分もあるのでしょう。
メンバーが全力で仕事できる環境を作ることがマネジメント
私は会社を取りまとめる立場の1人ではあるけれども、「管理する」という意識はあまりないですね。またマネジメントは相手によって、自分の成長によって、会社のフェーズによって変わりますし柔軟に考えています。そもそもちゃんとマネジメントできているのかわからないのでメンバーに聞いてください(笑)。
マネジメントの一つとして自分が大切にしているのは、社内にも社外にも想いを伝え、方向性を示し続けることです。メドレーは何をしている会社なのか、なぜやっているのかをきちんと発信する。それを通じて、メドレーで働くメンバーに、何のために働いているのか、自分たちの仕事がどんな変化を起こしているのかを感じてもらいたい。
また、メンバーが全力で仕事できる環境を作ることも強く意識しています。メンバーの意思決定を奪うような命令はほとんどしません。目指すゴールや目的を正確にすり合わせたら、あとはおおよそのプロセスを示してメンバーに任せ、何かあったら責任は取るというスタイルです。もちろん取り返しのつかないことにならないように定期的にチェックしたり、コミュニケーションを密に取りますが、できる限り仕事の方向性で迷ったり、こちらにお伺いしたりしてほしくない。自分が走っている道が正しい方向であることを伝え、気持ちよく仕事にまい進してもらいたい。
これは前職のマッキンゼーのスタイルに似ているかもしれません。管理・監督に終始するのでなく、みんなが生き生き働く体制を整えることで、個々のメンバーが自発的に成長し成果をあげてくれるというのが私が感じたマッキンゼーの文化でした。
メドレーには創業社長の瀧口を始め、個性豊かな優れた経営陣やマネジャーが揃っています。それぞれが個性を発揮しながら、チームを引っ張り、組織として強くなることが重要です。そのためにメドレーの方向性を社内外に広く発信して、みんなが同じ目的を共有しながら、元気にやりがいをもって仕事ができる環境を作ることにこれからも力を注いでいきます。
【参考記事】フィンテックの雄スクエアが、オフィスを「街」に見立てる理由
WEB限定コンテンツ
(2017.2.10 港区のメドレーオフィスにて取材)
text: Yoshie Kaneko
photo:Kazuhiro Shiraishi
* 従来、遠隔診療は離島・へき地にいる患者以外は原則的に禁止とみなされてきたが、2015年8月に厚生労働省が遠隔診療の適用範囲を広く解釈する通達を発表し、事実上の解禁となった。
** 禁煙外来に4回以上通院した患者は対面のみの診療では51パーセントにとどまるが、遠隔診療も組み合わせると75パーセントに増えたという。(診療報酬改定結果検証に係る特別調査〔平成21年度調査〕ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における禁煙成功率の実態調査報告書、および本調査における、治療完遂者と途中中断者の割合〔2016年12月時点〕より)
株式会社メドレーではオンライン病気事典「MEDLEY」、オンライン診療アプリ「CLINICS」、医療介護の求人サイト「JobMedley」、介護施設の検索サイト「介護のほんね」の4事業を展開している。代表取締役社長は瀧口浩平氏、代表取締役医師は豊田剛一郎氏。2009年6月設立。社員数は151名。うち医師7名。(2017年2月現在)
http://www.medley.jp/
CLINICSのトップページ。
https://clinics.medley.life/
豊田剛一郎(とよだ・ごういちろう)
1984年生まれ。医師・米国医師。東京大学医学部卒業後、脳神経外科医として勤務。聖隷浜松病院での初期臨床研修、NTT東日本関東病院脳神経外科での研修を経て、米国のChildren's Hospital of Michiganに留学。米国での脳研究成果は国際的学術雑誌の表紙を飾る。日米での医師経験を通じて、日本の医療の将来に対する危機感を強く感じ、医療を変革するために臨床現場を離れることを決意。マッキンゼー・アンド・カンパニーにて主にヘルスケア業界の戦略コンサルティングに従事後、2015年2月より株式会社メドレーの代表取締役医師に就任。オンライン病気事典「MEDLEY」、オンライン診療アプリ「CLINICS」などの医療分野サービスの立ち上げを行う。