最新記事
健康

ビタミンD、マルチビタミン、マグネシウム...サプリメント「3つの神話」の噓を暴く

The Supplement Myths

2024年10月11日(金)17時35分
パンドラ・デワン(科学担当)

■神話② マルチビタミンは全ての人に必要

マルチビタミンは食事から得られないビタミンやミネラルを補給するのに有益だが、含有成分に関する基準はなく、製品やブランドによって異なる。

「他のサプリメントとの組み合わせが効果的かどうか、品質は確かなのか、自分のニーズに適しているかどうかを理解することが重要だ。過剰摂取が危険なビタミンもある」


一般に、栄養素が不足している場合は、全体的なアプローチではなく特定の栄養素を補うことが望ましい。

■神話③ 食事から十分なマグネシウムを摂取するのは難しい

マグネシウムは体内で4番目に豊富なミネラルで、数多くの代謝プロセスにおいて重要な役割を担う。

医学雑誌ニュートリエンツに発表された研究によれば、成人の6人に1人がマグネシウム不足。マグネシウムのサプリメントは、血圧の低下、睡眠や気分の改善、血糖管理の改善と関連している。

ただし、マグネシウムはさまざまな食品に豊富に含まれており、他の栄養素と同じように、過剰摂取は影響を及ぼし得る。「長期にわたり過剰に摂取すると、下痢や嘔吐、腹部けいれん、不整脈などを引き起こす可能性がある」。通常は1日420ミリグラムを超えないことが望ましい。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米PPI、9月前月比変わらず・前年比予想上回る+1

ワールド

ロシアとイラン首脳が会談、協力関係強化へ 国際情勢

ワールド

レバノンの医療関係者、100人以上死亡 昨年10月

ワールド

日本被団協にノーベル平和賞、核廃絶訴える活動を評価
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米経済のリアル
特集:米経済のリアル
2024年10月15日号(10/ 8発売)

経済指標は良好だが、猛烈な物価上昇に苦しむ多くのアメリカ国民にその実感はない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはどれ?
  • 3
    「メーガン妃のスタッフいじめ」を最初に報じたイギリス人記者が見た、「メーガン妃問題」とは?
  • 4
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 5
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 6
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 7
    ホームレスたちと河川敷で寿司パーティー、そして「…
  • 8
    驚愕! 絶壁を手袋や靴も付けず命綱なしで登る「中…
  • 9
    南極「終末の氷河」に崩壊の危機、最大3m超の海面上…
  • 10
    北朝鮮製ミサイルに手を焼くウクライナ、ロシア領内…
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティアラが織りなす「感傷的な物語」
  • 3
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた「まさかのもの」とは?
  • 4
    借金と少子高齢化と買い控え......「デフレ三重苦」…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 6
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「…
  • 7
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 8
    アラスカ上空でロシア軍機がF16の後方死角からパッシ…
  • 9
    ウクライナ軍がミサイル基地にもなる黒海の石油施設…
  • 10
    NewJeansミンジが涙目 夢をかなえた彼女を待ってい…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 3
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 4
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 5
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 6
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 7
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 8
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 9
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 10
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中