起業家や芸術家ら超一流から「成功の秘訣」を聞き出すための、12の「正しい質問」
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<料理を食べて「レシピを推測」、音楽を聴いて「コード進行を解明」...そんな能力はどうすれば身につけられる? 成功者から学ぶ際も、聞くべき質問がある>
成功するために必要なのは「才能」か、「努力」かーー。
世界中で何度となく繰り返されてきた問いだが、偉業の達成には、もう1つ秘訣があるという。リバース・エンジニアリング、すなわち、「表面に現れていることの裏側を見て、隠れた仕組みを見出すこと」だ。
では、その「隠れた仕組み」を見つけるにはどうすればいいか。
大学教授で社会心理学者のロン・フリードマン氏は、「自分が成功者になりたければ、成功者たちの成功の秘訣を分解して再設計するのが近道だ。(成功者から)うまく話を聞きだすためには、3つのカテゴリーで質問するといい」と言う。
フリードマン氏は全米ベストセラーとなった著書『リバース思考 超一流に学ぶ「成功を逆算」する方法』(邦訳・かんき出版)で、リバース・エンジニアリングを余すところなく解説。同書から、一部を抜粋・再編集して紹介する(本記事は第1回)。
※『リバース思考』からの抜粋・第2回:自動車とジェネリック医薬品、両業界に共通する「成功を手助けする黒子」の存在
超一流の人が持つ「才能」と「努力」以外の能力
あなたも、非常に優れた「偉業」や、そうした偉業を達成するために必要な「能力」についての話を、これまで何度となく聞いたことがあるだろう。
偉業の達成には、まず「才能」によるものという見方がある。
これは、「人は誰でも何らかの強みを持って生まれ、そして自分の強みを発見してそれを職業に生かして開花させた人が各分野でトップに上り詰める」というストーリーになる。
もう一方が、偉業の達成は「訓練の賜物(たまもの)」であるという見方だ。
この視点では、「才能は偉業達成をほんの少し後押ししてくれるにすぎない」ということになる。本当に重要なのは、効果的な練習方法と人一倍努力する姿勢だという。
ところが偉業の達成には、もう1つ秘訣がある。あまり知られていないが、「スキル獲得と上達への近道」ともいうべきもので、芸術家や作家、料理人、アスリートから発明家、起業家に至るまで、あらゆる業界で超一流の人たちが驚くほど一般的に活用している。
それが「リバース・エンジニアリング」である。
リバース・エンジニアリングは、「表面に現れていることの裏側を見て、隠れた仕組みを見出すこと」だ。どのような設計になっているかを調べ、さらに重要なのが「そこからその改変方法を見出していく技術」だ。
具体的には、頬が落ちそうなほど美味しい料理を食べて「レシピを推測する」、美しい音楽を聴いて「コード進行を突き止める」、ある映画を観て「物語の展開構造をつかむ」などといった能力を指す。
このように分解することで偉業を達成した例は、文学や芸術からビジネス界まで、さまざまな分野で豊富にある。
たとえば、映画製作者のジャド・アパトーを例に取って考えてみよう。