病原菌の増殖を防ぎ、働きを抑える...「抹茶」に驚きの効能、歯周病を防ぐ効果が発見される
Matcha for Healthy Gums
抹茶の溶液は細菌の外膜を変化させ増殖を抑える
抹茶を含む茶は学名カメリア・シネンシスという植物で、古くから抗菌作用があるといわれてきた。今までの研究で、緑茶は大腸菌のような危険な細菌の増殖を抑制することが分かっている。Pg菌は緑茶の溶液にさらされると、口の中の細胞に付着することが少なくなることも判明している。
「この研究で、抹茶の溶液は細菌の外膜に形態学的・生理学的な変化を及ぼし、増殖を抑制することが分かった」と、中尾は言う。
だが中尾によれば、抹茶の溶液は口腔内に常在する9種の連鎖球菌の増殖は抑制しなかった。特に若い人の歯周炎に関係しているアグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンスという細菌に、抹茶の溶液は効かなかった。
研究者らは今回の研究が、歯周病の予防と治療に抹茶をもっと活用するきっかけになることを期待している。

アマゾンに飛びます
2025年4月29日号(4月22日発売)は「独占取材 カンボジア国際詐欺」特集。タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら