認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚
【魚を食べる日本の食文化ではDHAが豊富に摂れる】
秋刀魚や鯖などのいわゆる青魚の脂には、DHAが多く含まれています。DHAとはドコサヘキサエン酸の略で、脳や神経細胞の発育・維持にとても大切な物質だとわかっています。
脳内のDHA濃度が減ると、脳の発達が遅れたり、情報伝達のスピードが遅くなり、頭の回転が遅くなるといわれているのです。
DHAが脳の働きと関係があると最初に考えたのは、イギリスの脳栄養化学研究所教授のマイケル・クロフォード博士でした。
驚くべきことにクロフォード博士は「日本の子供の知能指数が高いのは、魚をたくさん食べ、魚に含まれているDHAを大量に摂取しているためだ」と指摘したのです。
それを裏づけるように、お母さんたちのお乳に含まれているDHAの量は、オーストラリア人が母乳100mlあたり10mg、アメリカ人はわずか7mgだったのに、日本人は20mgだったという結果も出ています。こんなにDHAが含まれている母乳を飲んでいれば、脳が発達して当然です。
ところが、日本では食の欧米化が進み、「青魚より肉がいい」という風潮が続いているのですから、脳のことを考えると、ちょっと残念です。もう少しDHAを効果的に摂取したいところです。
それにはどんな方法があるのでしょうか。