教育者でジャーナリストのジョージ・ミラーが「自転車の旅」で見つけた愛すべき東京
大学では教務の仕事に加えて、雑誌の執筆やドキュメンタリー写真など、いくつかのジャーナリズムの講座の教鞭も執った。東京のことを知っていることで、学生への指導を容易に進めることができた。街中でのフィールドワークの課題を出したが、学生が記した地域について、身を以て得た知識で学生に語ることができたのだ。
あの自転車は、日本での一番いい買い物だった。
米フィラデルフィアに戻るも、東京への思いは消えず
2021年は妻が妊娠していたため、一緒に自転車に乗ることはあまりなかった。私たちは毎日ウォーキングをしたが、自転車とは違った。常に新しい景色を見ることができず、互いに取り残された気分になった。コロナ禍の最中で外出することもほぼなかったため、その頃にはお互いの心の内がわかっていた。
仕事が終わると、私はいつも新しい道を探しながら自転車で家に帰った。週末は、イーグルスの野球で杉並区から墨田区までいたるところを自転車で遠出した。もうGPSは必要なく、地元の人間になったような気分だった。
しかし、息子のケンゾーの誕生を控え、米国の親戚と離れて日本に留まるか、1年間のサバティカル(長期休暇)が待っている米国に戻るか、私たちは決断を迫られた。
その年の7月、私は来日前に25年間過ごしたフィラデルフィアに戻った。1カ月後にはケンゾーが生まれた。自転車で通勤はしているが、あまり探索はしていない。ここは寒いし、日本ほど安全ではないからだ。
私は息子と一緒に日本に帰る日を楽しみにしている。彼には毎日、日本語で話しかけている。私が大好きないつも話して聞かせている場所を、息子にも見せてやりたいのだ。
ジョージ・ミラー
米ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるテンプル大学の准教授(ジャーナリズム学)。2018年から2021年まで、三軒茶屋にある同大学日本キャンパスで教務担当の副学部長を務めた。ジャーナリストとして30年にわたり、世界各地で取材を続けている。
写真提供/ジョージ・ミラー
翻訳/ 前田雅子
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