最新記事
ヘルス

「あなたは正しく歩けていない!」 プロが伝授『歩くだけでやせるウォーキング』

2022年7月24日(日)13時00分
山口 マユウ(ウォーキングスペシャリスト) *PRESIDENT Onlineからの転載
日差しを受けながらウォーキングをする女性の足元

ウォーキングスペシャリストの山口マユウさんは「地面を蹴り出す瞬間の最後にふくらはぎにグッと力を入れることが重要だ」という。 *写真はイメージです yoh4nn - iStockphoto


「正しく歩く」にはどうすればいいのか。ウォーキングスペシャリストの山口マユウさんは「健康的な適正歩幅は『身長-100センチ』。しかし、ほとんどの人がそれよりも狭い歩幅で歩いている。歩くときは3歩目に人さし指1本分だけ歩幅を広げることを意識してほしい」という――。


体の冷えを感じやすいのは冬よりも夏

冷えというと気温が低い冬のイメージがありますが、むしろ夏の方が冷えを感じやすくなる人が増えています。女性に多いイメージがありますが、男性も注意が必要です。

原因として、夏はエアコンや冷たい食べ物、飲み物の摂取によって、体の外側からも内側からも体を冷やしてしまうことがあります。特に近年は猛暑日、酷暑日が年々増え、残暑も長引いているため、エアコンにさらされる日数も増えています。

また、冷えを感じやすい原因として、基礎代謝の低さが挙げられます。基礎代謝が低いということは、体の中でエネルギーが作られる際の熱が生じにくいということ。そのため、冷えを感じやすくなるのです。

しかも冬は体温を上げようとして体内で積極的にエネルギーを作り出すのに対して、夏はその必要がないため、最も基礎代謝が低くなる季節です。

そこで、基礎代謝を上げる方法としておすすめしたいのが、筋力アップ、血流アップ効果のあるウォーキングです。もちろん、ダラダラと歩いても筋力アップ効果は期待できませんし、暑い日に長時間歩くのは危険です。私が提唱するのは、歩数や距離ではなく「歩幅」にこだわったメソッド「やせる3拍子ウォーク」です。

医師や大学教授らに助言を仰いだ「やせる歩き方」

歩くときに、歩幅が広がると、自動的に歩行スピードはアップします。すると全身への負荷は、当然大きくなります。つまり、体のさまざまな筋肉への影響は大きくなり、カロリー消費は増え、代謝もアップします。だから必然的にやせていくのです。

極論をいえば、全歩幅を広げたら、ダイエット効果はより高まるわけです。でも、それはあくまで理論上の計算。あまりにしんどいので、絶対に長続きしません。

そこで、現役医師や大学教授らにも助言を仰ぎ、試行錯誤を経て、3拍子のリズムを楽しみながら3歩目だけを意識する「やせる3拍子ウォーク」が誕生したのです。

寒くても、暑くても、"すいすいスタスタ"。5分で目的地まで行って、5分で戻ってくれば、約1000歩。たった10分歩くだけで、1日1000歩も増やせます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
  • 3
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 6
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 7
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 8
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中