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「洗濯コースは全自動」ではいけない!? あなたの洗濯は間違っている

2020年12月27日(日)11時30分
洗濯ブラザーズ *PRESIDENT Onlineからの転載

ボクたちプロは、洗濯物一枚一枚、使われている繊維や装飾、デザインの複雑さに合わせて、最適な設定で最高の洗い方をします。ボクたちは、洗濯1回ごとに、本当に1枚しか洗いません。そのつど、洗い、すすぎ、脱水の時間を手動で変えています。

全自動洗濯機がオートマ車だとしたら、二槽式はマニュアル車。車好きが走りを追求するように、ボクたちは洗いを追求しています。ご家庭でも二槽式洗濯機がおすすめ、とまでは言いませんが、全自動の基本設定通りでなく、ちょっとアレンジしてみると、洗濯の質が変わります。

とくにドラム式は汚れの落ちがよくないので、洗いの時間を大幅に長くすることで、そのデメリットを解消します。もちろん、すすぎの水を多めにするのも忘れずに。

脱水時間を短くして得られる2つのメリット

そして、もうひとつ大切なのは、脱水の時間です。これは、どちらも短めにします。理由は大きく2つあります。

まず、脱水をしっかりしすぎるとシワになりやすいことが挙げられます。脱水時間を短くするだけで、アイロンがけが不要になる服がたくさんあります。

もうひとつの理由は、生地を傷めないためです。脱水によってタオルのパイルなどはどんどん飛び抜けてしまいます。たとえば「8000円もした高価なタオルが3カ月でゴワゴワになってしまった......」といった嘆きの声をよく耳にします。

洗濯機の設定を変えるだけで、汚れが落ちやすくなり、服を傷めずに長持ちさせることができるのです。最近の洗濯機は、自分好みの設定を記憶させておくことができる機能もついているので、ぜひ活用してください。

ワイシャツの脱水時間は1分で充分

毎日ワイシャツを洗う人や、アイロンがけがめんどうだ、という人におすすめの設定があります。それは、最後の脱水時間を「1分」に設定するのです。シワになりやすいものは、あえて脱水時間を1分に短くして水分を保持したままハンガーに干します。そうすると水分の重みで、干している間に自然にシワが伸びてくれます。

ある程度の水は切れるけれど、水分は残っている。その設定が脱水1分です。アイロンできっちりプレスしたような仕上がりを求める人にはもの足りないかもしれませんが、一般のビジネスの場で失礼にならない程度なら、「脱水1分でアイロンなし」で充分いけます。ワイシャツに限らず、ボクらが教える洗濯術は、「なるべくアイロンがけをしなくていいように」と考えた方法でもあります。

なぜなら、アイロンの熱を与えないほうが服への負担が少なくなる、というのがひとつめの理由です。もうひとつの理由は、家庭ではプロのようなアイロンがけは物理的に難しいからです。プロが使うアイロンは、ボウリングの球くらいの重さがあります。それを使ってワイシャツ一枚仕上げるのに20分くらいかけて作業します。

newsweek_20201227_112238.jpgみなさんには、アイロンがけを頑張るよりも、キレイに洗ってラクに仕上げる方法を知ってほしいです。家事の負担がずいぶん減りますから、ぜひ試してみてください。

少しの手間で洗濯物の汚れ落ちと仕上がりが変わります。全自動設定からマニュアル設定に変え、洗濯機には「水→洗剤→服」の順番で入れるのがボクたちの提案する正しい洗濯術です。

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら。
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