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日本の「養殖」ダイヤモンドに世界が注目する理由

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2018年8月21日(火)11時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ 広告制作チーム

天然ダイヤモンドでは極めて希少なレッドやブルー、さらには天然には存在しないレインボーダイヤモンドの生成も「研究所」では可能だという

<研究所で育成される「ラボグロウンダイヤモンド」とは何か。先行するアメリカでは、既にこのダイヤを使った宝飾品が販売されているが、日本でも今秋より流通が始まる見通しだ。カギはブロックチェーン技術。そんな国産「養殖」ダイヤモンドの可能性を、キーマン2人に聞いた>

研究所(工場)で生成されるダイヤモンドがある――そう聞けば、「それは人工ダイヤモンドであり、天然のダイヤモンドとは全くの別物だ」という認識を持つ人が多いだろう。しかし、それは半分正解であり、半分は不正解だ。

工場で生成されるという意味において、人工であることは間違いない。しかし、種となる極小のダイヤモンドに高圧高熱を加え、炭素を与えるという生成環境を考えれば、この「ラボ(=研究所)グロウン(=育つ)ダイヤモンド」は天然ダイヤモンドとほぼ同様といってよい。

実際、驚くべきことに、ラボグロウンダイヤモンドの組成は、科学的にも物理的にも、そして光学的にも天然のダイヤモンドと全く同一だという。となれば、それは養殖やハウス栽培というニュアンスに近い。養殖マグロもマグロには変わりはないし、ハウス栽培のバラもバラには違いないからだ。

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上図のように、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドは化学式、熱伝導率、結晶構造、モース硬度、密度、屈折率、光学分散のすべてが同一だが、キュービックジルコニアのようなダイヤモンド擬似石はそうではない

なお、宝飾業界でいう人工ダイヤモンドには、キュービックジルコニアやクリスタル、モアッサナイトのようなダイヤモンド擬似石も含まれる。そのため、ラボグロウンダイヤモンドを人工ダイヤモンドにカテゴライズするのは、どうしても無理がある。

「そしてその輝きは、一般的な天然ダイヤモンドをも凌ぐクオリティの高さを実現しています」とは、日本で唯一、宝飾用ラボグロウンダイヤモンドの製造および研究開発、マーケティングを手がける「ピュアダイヤモンドラボ」の代表取締役プロデューサー、安部秀之氏だ。

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安部秀之/1976年生まれ。株式会社サイアム・パートナーズ代表取締役、株式会社オトボトケ設立代表取締役、21 Lady取締役。2018年7月にピュアダイヤモンドラボ株式会社を設立し、代表取締役プロデューサーに就任

「ダイヤモンドの評価基準で最も重要なのが輝きであり、輝きが強いほど純度が高く高額とされています。しかし、天然ダイヤモンドの中でも純度が高いものは全体のわずか2%程度。そして、ラボグロウンダイヤモンドの輝きは、その2%と全く同等です。天然ダイヤモンドの鑑定を行う国際的な鑑定機関のGIA(米国宝石学会)が、ラボグロウンダイヤモンドにも鑑定書を発行していることからも、品質の高さは明らかなのです」

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アメリカでは既にラボグロウンダイヤモンドを使った宝飾品が流通しており、鑑定機関GIA(米国宝石学会)も鑑定書を発行している

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