最新記事
株の基礎知識

株で資産形成するなら見ておきたい、長期「増収増益」「連続増配」の計21銘柄

2024年6月21日(金)06時55分
千葉 明 ※かぶまどより転載

4半世紀以上の連続増配も

次いで、長期連続増配銘柄を検証してみる。

第1位は花王<4452>で34年。第2位はSPK<7466>の25年。花王に関しては「目下、収益構造の改革と格闘中」という指摘がある。だが両社とも、4半世紀以上の連続増配という意味は大きい。

アメリカの重要株価指標S&P500の構成銘柄の中で「連続増配25年以上」で構成される「配当貴族指数」があるが、名だたるファンドマネージャーはそのパフォーマンスを上回ることを年次目標としている。花王の過去10年間の株価パフォーマンスは目下49%にとどまっているが、SPKは2.1倍。

ランキング上位企業としては、この2社に続いて、こんな銘柄が登場している。

【第3位】三菱HCキャピタル<8593> 連続増配24年。株価1031円。予想配当利回り3.1%。過去10年の株価パフォーマンスは84%
【第3位】小林製薬<4967> 同24年。5544円。1.49%。57%
【第5位】ユー・エス・エス<4732> 同23年。1248円。2.58%。35%
【第5位】リコーリース<8566> 同23年。5100円。2.6%。64%
【第5位】トランコム<9058> 同23年。6210円。1.9%。27%
【第8位】ユニ・チャーム<8113> 同22年。5131円。0.71%。76%
【第9位】沖縄セルラー電話<9436> 同21年。3595円。2.67%。2.22倍
【第9位】サンドラッグ<9989> 同21年。4045円。2.57%。65%

やはり、10年に近づく連続増配を示している銘柄は要注目と言えるのではないか。

*正解*

【A】イー・ギャランティ<8771> 東証プライム。企業の売掛債権保証で成長
【B】パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532> 東証プライム。旧ドン・キホーテ
【C】GMOペイメントゲートウェイ<3769> 東証プライム。EC業者向け決済処理サービス

[執筆者]
千葉 明(ちば・あきら)
東京証券取引所の記者クラブ(通称・兜倶楽部)の詰め記者を振り出しに、40年以上にわたり、経済・金融・ビジネスの現場を取材。現在は執筆活動のほか、講演活動も精力的に行う。『野村證券・企業部』『ザ・ノンバンク』『円闘』など著書多数。

※当記事は「かぶまど」の提供記事です
kabumado_newlogo200-2021.jpg


20250121issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 3
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 6
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 7
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 8
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 9
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 10
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中