新NISAスタート! 運用成績が良い「日本株」投資信託5選...今後の人気はアクティブ投信へ?
運用方針はファンド名が示すとおり、配当利回りに着目して銘柄を選別します。日本を代表する300銘柄からなる「日経株価指数300」の構成銘柄をベースとしつつ、全上場銘柄から好配当と割安性に着目した銘柄に投資します。
2023年12月末時点では、業種別の組み入れ比率は銀行業と化学が上位でそれぞれ1割弱、次いで電気機器、輸送用機器、サービス業などに分散投資しています。
個別銘柄の組み入れ比率上位は三井住友フィナンシャルグループ<8316>、キリンホールディングス<2503>、本田技研工業<7267>、リンテック<7966>などです(参考>https://www.sompo-am.co.jp/fund/0898/rm.pdf)。
過去1年で最も資金が流入した日本株ファンドは?
続いて、直近1年間で最も資金が流入した=投資家に支持されてお金が集まったファンドを、ランキングで見ていきましょう。
SBI岡三アセットマネジメントの「日本好配当リバランスオープン」が流入資金総額1145億円でトップとなりました。純資産総額は1745億円にのぼり、日本株ファンドの中では比較的上位です。運用の上手さを示すシャープレシオは2.92。新NISAの成長投資枠の対象ファンドです。
運用にあたっては、日本の代表的な企業群を示す「日経500種平均株価」に採用されている銘柄から予想配当利回りの高い順に上位70銘柄程度を投資対象とします。ただし、財務内容などを精査し、投資対象としない場合もあります。
さらに、毎月1回リバランス(組み入れ銘柄の見直しと組み入れ比率の調整)を行い、ファンドの予想配当利回りの向上を目指す運用スタイルです。ポートフォリオの業種別の組み入れ比率は、輸送用機器、機械、銀行業が上位です。
昨年秋から為替の円高ドル安が進行したことで輸送用機器の株価が下押しし、配当利回りが高まった結果、今年1月のリバランスでは輸送用機器など自動車株の組み入れ比率の増加幅が大きくなりました(参考>https://www.sbiokasan-am.co.jp/data/news/4432/report.pdf)。
流入資金額2位は、野村アセットマネジメントの「ノムラ・ジャパン・オープン」です。直近1年間の資金流入総額は656億円で、純資産総額は1158億円となっています。設定は1996年2月と運用期間が非常に長く、過去の実績があることも、資金の流入につながっているとみられます。
ポートフォリオの組み入れ比率上位は、2023年末時点で電気機器が25%、輸送用機器が14%、機械が8%と、割安な景気敏感株が中心となっています。
個別での組み入れ比率上位の銘柄は、日立製作所<6501>、トヨタ自動車<7203>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、ローム<6963>など、海外投資家が好む銘柄に加えて、上昇している半導体株などが上位となっています。直近1年の基準価額の上昇率は25%でした(参考>https://www.nomura-am.co.jp/fund/monthly1/M1140175.pdf)。