いま、個人投資家の8割超が「儲かっている」 550人に損益額、日経平均・日本株の展望を聞いた
metamorworks-iStock.
<20~70代の男女550人へのアンケート調査から見えてきた「2023年下半期の展望」と意外な本音>
日経平均株価が33年ぶりの高値圏にある中、オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」では、株式投資に取り組む個人投資家(20~70代の男女550人)にアンケート調査を実施しました。テーマは「株式投資2023年下半期の展望」。そこから見えてきた、意外な本音とは?
株式投資の損益は8割以上がプラス
まずは、現在の株式投資の損益状況について聞きました(含み益・含み損を含む)。その結果、83.1%の人がプラスになっていることがわかりました。昨年12月の調査と比較して+8ポイントの増加です。[下図]
損益額の内訳をみると、50万円未満の利益が48.7%(268人)と最多で、次いで、50万円以上100万円未満が13.3%(73人)、100万円以上300万円未満の人が10.0%(55人)でした。[下図]
昨年12月の調査と比較して変化が大きかったのは、50万円未満の損失と答えた人が13.3%→8.9%と3.4ポイントも減少した点です。それに対して、50万円未満の利益の人は3.1ポイント(45.6%→48.7%)、利益が100万円以上300万円未満の人は2.5ポイント(7.5%から10.0%)、それぞれ増加しました。[下表]
なお、これらの損益には全て含み益・含み損をふくむものとしています。
※「含み益」「含み損」について......保有している株式等の評価額が購入額よりも上回っていれば「含み益」、下回っていれば「含み損」と言います
株式投資へのストレスは減少傾向
続いて、株式投資に対するストレスについても質問しました。
0〜10の数値でストレスの大きさを回答してもらったところ、10(ストレスが極めて大きい)と回答した人はわずか3.3%(18人)でした。ただ、7以上の数値で見ると、19.1%(105人)の人が比較的強いストレスを感じているようです。
反対に、「ストレスは全くない」と回答した人は13.6%(75人)でした。[下図]
昨年12月に同じ質問をした際の回答と比較すると、10(ストレスが極めて大きい)と答えた人は4.2ポイント減少しており(7.5%→3.3%)、全体的にストレスが減少していることがわかります。[下表]
株式投資に対するストレスが減少しているのは、日経平均株価が33年ぶりの高値を突破するなど、直近の株価上昇が大きく影響していると考えられます。こうした好調な相場環境にあってなお、ストレス度合いが7以上と回答した人は、どんなことにストレスを感じているのでしょうか?
その理由を聞いたところ、次のような回答が得られました。
Q・ストレスを大きく感じることになった出来事や売買について教えてください
「意味も無く、値上がりが続いている」(61歳・男性)
「株価が上がってそのままのため いつ下がるか不安」(39歳・男性)
「余りにも変動が激しく生きぐるしい時代で常に気がぬけなかった、ストレス感じた」(76歳・女性)
「ウクライナ戦争やインフレで株価に遊ばれている感じ」(50歳・男性)
「世の中の景気に反して、日経株価が上昇しているから」(48歳・男性)
「いつ利益を確定してよいか悩むから」(30歳・女性)
「全体相場が上昇している割には、持株は上昇していないから」(50歳・男性)
「景気が悪く落ち込みが凄い、かと思うと最近は上がってきたり全く読めない」(63歳・女性)
株価が上がらなければストレスは増す一方ですが、上昇すればしたで、今度はいつ下がるか不安になったり、いつ売ればいいのか悩んだり、また、株価変動の大きさにストレスを感じたりもしているようです。