大谷翔平「二刀流復帰」に向けた最大の課題は? ドジャース・ロバーツ監督が解説
AN ANTICIPATED SEASON
──3月のシカゴ・カブスとの開幕シリーズは、あなたにとって3カ月ぶりの日本訪問になる。昨年12月に息子と約20年ぶりに日本を訪れたのは仕事? プライベート?
両方だ。少し仕事をしてから数日間、休暇を楽しんだ。生まれ故郷の沖縄に行き、おじやおばにも会えて、とても素晴らしかった。
──今年の大谷翔平はどこが違うのか。彼が2回目の春を迎えた今、気付いたことは?
翔平に関しては、見てのとおり順調そうだ。打撃と投球の準備をうまく整理してやっている。昨年よりはるかにくつろいでいることは間違いない。それも当然だろう。昨年はもっとおとなしかった。今年は本来の性格を見せて、冗談も飛ばしている。私の駐車スペースに(おもちゃの)ポルシェを置いたみたいにね。周りとも前よりなじんでいるようだ。
──彼はこれまで基本的にセットポジションから投げていたが、春季キャンプではワインドアップに近い投球が増えていた。これほどの実績がある選手なのに、毎年、何かしら新しいことに挑んでいる。昨年は走塁で活躍した。今年も何か変わるだろうか。マジシャンがシルクハットからウサギを取り出すみたいに。
そうなんだ。昨年は投球をしないという前提で、より攻撃的にベースを狙っていた。今年は塁に出ても、もっと慎重になるのではないか。今は投球の練習があるから、走塁の量はかなり減っている。投球にとても集中している。制球力は抜群で、ブルペンで見ていると、彼のレベルはほとんどの投手よりはるかに高い。