最新記事
俳優

「ソフトコア・ポルノ」並みの性的オーラ...あの演技派の好青年俳優が「唐突に」セクシー化した理由

Garfield Goes Sexy

2025年1月29日(水)16時52分
デービッド・マック(ライター)

上半身裸のアンドリュー・ガーフィールド

上半身裸を披露することも BACKGRID/AFLO

目を背けるのはやめよう。ここには、明らかなダブルスタンダードが作用している。

若い女性スターは初めから性的魅力を発揮することを要求され、ひょろっとして不格好な時期を通過することは一般的に許されない。一方で、「嫌な女」や「軽い女」というレッテルを貼られないよう、難しい綱渡りを強いられる。


いい例が、12年のアカデミー賞授賞式に出席した女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が、深いスリットの入ったドレスから右脚を突き出すポーズをしたときだ。この場面はオンラインで拡散し、自己顕示欲が強すぎるとあざ笑われた。

2012年アカデミー賞授賞式でドレスから脚を突き出すポーズを取ったアンジェリーナ・ジョリー


だからこそ、ガーフィールドの誘惑パフォーマンスの後の出来事は皮肉めいていた。コメディー/ミュージカル部門女優賞を受賞したのが、映画『サブスタンス(The Substance)』に主演したデミ・ムーア(Demi Moore)だったからだ。

映画『サブスタンス』予告編


ムーアは感動的な受賞スピーチで、きれいなだけの「ポップコーン女優(popcorn actress)」と見なされ続けてきたと振り返った。美と若さに執着する年長女性を演じた『サブスタンス』のおかげで、ようやくキャリアを変革することができた、と。

見た目が武器の男たち

「パメラ・アンダーソン、デミ・ムーア──最近、カムバックの話題が豊富です」。授賞式で、ホストを務めたコメディアンのニッキ・グレイザー(Nikki Glaser)はそんな冗談を口にした。

「50歳以上の女性が主役を演じれば、返り咲き。50歳以上の男性が主役を演じれば、『おめでとう。次は(20代の人気女優)シドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)の恋人役だね』と言われる」

【関連記事】「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評されたスウィーニー、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パナマ運河、紛争時に中国が閉鎖する恐れ 米国務長官

ワールド

EU、防衛費増額GDP比2%超で合意へ 6月NAT

ワールド

メキシコ、関税懸念でも25年成長率目標を2―3%に

ビジネス

12月鉱工業生産速報は前月比+0.3%=経済産業省
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 10
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中