最新記事
俳優

【インタビュー】「恐怖は物語の出発点として最高だ」──ジョン・チョー

Suspicious of Siri

2024年11月7日(木)10時34分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
SFホラー映画『AFRAID』で父親役を演じたジョン・チョー

エンタメなら何でもあり、それが私の流儀だと語るチョー AMY SUSSMAN/GETTY IMAGES

<SFホラー映画『AFRAID』で父親役を演じたジョン・チョーが語る出演の経緯と監督への思い>

いつも何げなく使っているデバイスやアプリ(スマートフォンや音声AIアシスタントのSiri〔シリ〕やアレクサ)が、実は底知れぬ恐怖の存在であったなら──。その怖さを、クリス・ワイツ監督作品『AFRAID(アフレイド)』(8月30日全米公開)に主演したジョン・チョーは知っている。

【動画】『AFRAID(アフレイド)』予告編

「私自身、シリとの関係は難しくてね。もう長い付き合いだが信用はしていない」。そう語るチョーが演じたのは、急に敵対してきた音声AIアシスタントから家族を守るために奮闘する父親の役だ。


「うちの子が小さい頃は、パソコンやiPadの影響にまで考えが及ばなかった。あれは開かれたトンネルで、子供たちはあれを通じて外の世界とつながっていたのだが」

そんな反省が背中を押したのは確かだが、チョーがこの役を引き受けたのはワイツ監督の存在ゆえだ。「今度の脚本は素晴らしかったが、ひどかったとしても引き受けたね。彼が好きだから」

結果、今度の映画はチョーの極めて多彩な経歴に新たな1ページを書き加えた。「エンタメなら何でもあり。それが私の流儀だ。特定の路線に収まるのは性に合わない」と語るチョーに、本誌H・アラン・スコットが聞いた。

◇ ◇ ◇


──この映画のどこが気に入ったのか?

ある意味、ホラー映画の古典的設定だよね。家の中にモンスターみたいなのがいて、そいつが家族の関係を狂わせ、一人一人の間にくさびを打ち込み、いろんな形でみんなを危険にさらす。すごく面白いし、説得力がある。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国は以前よりインフレに脆弱=リッチモンド連銀総裁

ワールド

ロシアがICBM発射、ウクライナ空軍が発表 2人負

ビジネス

大手IT企業のデジタル決済サービス監督へ、米当局が

ビジネス

独VW、リストラ策巡り3回目の労使交渉 合意なけれ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「ワークライフバランス不要論」で炎上...若手起業家、9時〜23時勤務を当然と語り批判殺到
  • 4
    習近平を側近がカメラから守った瞬間──英スターマー…
  • 5
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 8
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 9
    クリミアでロシア黒海艦隊の司令官が「爆殺」、運転…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中