羽生結弦がいま「能登に伝えたい」思い...被災地支援を続ける羽生が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

Lending a Helping Hand

2024年10月4日(金)17時11分
小暮聡子、大橋 希(本誌記者)

──22年7月のプロ転向会見では、「僕にとって羽生結弦という存在は重たい」と言っていました。それはまだ変わらないですか?

正直、重たくないなって思ったことはないです。でもこの重さが、自分の命の意味をすごく考えさせてくれているとも思う。

もちろん分離してしまいそうなときというか、いわゆる世間一般で見られている羽生結弦と、それに追い付けなくてすごくネガティブな感情の自分がいた時期もありました。


でも、羽生結弦だから一生懸命生きていこうと思えているわけだし、僕の場合、演技をする場所があって期待していただける社会が存在する限り、頑張んなきゃいけない。

もしかすると、「頑張らなきゃいけない」は「生きなきゃいけない」っていう意味と似ているんじゃないかな。僕はそう思っています。

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