NewJeans所属事務所問題で揺れるHYBE、投資指標は韓国音楽事務所で最下位
環境問題を無視したアルバム販売手法...「HYBE、模範を示さないと」
HYBEが6月に発表した「2023サステナブル経営報告書」によると、この2年間、HYBE所属アーティストのアルバムおよび公式商品に使われたプラスチック量は5倍ほど増加した。製品に使われたプラスチックの量は2021年372.7トン、2022年729.1トン、2023年1396.7トンで、計3.5倍以上増加し、包装に使われたプラスチックも2021年180.7トン、2022年192.1トン、2023年242.7トンで、計1.3倍増加した。
HYBEは昨年だけで4360万枚余りのアルバムを販売した。国内全体のアルバム市場で、HYBEの販売比率は40%に迫る。今年上半期の「ビッグ4」音楽事務所のアルバム売上1位もHYBE(23.4%)だ。大多数のK-POPファンは配信サービスでK-POPを聞いているが、HYBEを含めた全体K-POPアルバムの販売量は着実に増加する傾向にある。2014年737万枚だった400位圏の合計アルバム販売量(サークルチャート基準)は昨年1億1577万枚に増えた。
通常、アルバムは販売原価率が低い。事務所側がアルバム販売に熱を上げる理由だ。アルバムにランダムフォトカードを入れ、アーティスト別バージョンを作り、ファンサイン会の当選機会も高めるなど、多様なマーケティングを通じてアルバムを販売している。しかし、目に余る状態だという指摘があがっている。
ファンは、自分の推しのメンバーのフォトカードが出るまでアルバムを購入する。ファンサイン会の応募はアルバムが発売される特定期間に、特定の販売業者のサイトだけで実施される。さらに、グループのメンバー別のバージョンのアルバムを作成し、同じグループのメンバー同士でも競争原理を働かせている。だからといって、会社が明確な当選基準を明らかにするわけでもないため、希望するアーティストに会いたいファンは、できるだけ多くのアルバムを購入する。コロナ禍のタイミングでオンラインで行われる1分間ファンミーティングに参加するために数十、数百枚のアルバムを買ったというファンもいた。ファンサイン会の応募に参加するために購入されたアルバムは開封されることもなくそのままゴミになる。
捨てられるなら環境に配慮した素材の意味があるの?
HYBEは報告書で「アルバム、映像出版物および公式商品の素材、包装材、構成品全般での親環境性を考慮している」と明らかにした。国際NGO森林管理協議会(FSC)認証の紙や環境にやさしい大豆由来のソイインクの使用、再生プラスチックの使用、環境への影響が少ない水性·UVコーティングの優先使用及びフィルムコーティング(ラミネート)の最小化などを通じて、環境にやさしい製品·サービスを提供するという立場だ。
しかし、環境団体は「グリーンウォッシング」に過ぎないという立場だ。グリーンウォッシングとは、自社製品や経営活動を環境にやさしいかのように包装する環境性表示広告行為をいう。K-POP気候運動団体である「K-POPフォープラネット(K4P)」関係者は「ソイインクやFSC認証紙を使っていると言っても、このように全て捨てられるのに何の意味があるのか」とし「無駄に捨てられるものを買わないことが必要だ」と話した。
今年5月、公正取引委員会はHYBEを資産総額5兆ウォン以上の公示対象企業集団に指定した。つまりHYBEは国内芸能事務所として初めて大企業集団に指定されたことになり、パン・シヒョク議長も大企業のトップ経営者の仲間入りをしたことになる。
それだけに圧倒的なアルバム販売量と国内芸能事務所で初めて大企業の仲間入りした点を考慮すると、HYBEはそれだけ責任をもって問題解決の先頭に立たなければならないと言えるだろう。。