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「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_iにはめちゃくちゃ可能性を感じている」

2024年8月28日(水)14時40分
田澤映(ジャーナリスト)

──これから日本がグローバルアーティストを輩出するのは可能だと思いますか。

可能だと思います。僕は小学生の頃、アメリカに住んでいたんですけど、友達はほぼ全員、遊戯王カードをやっていました。

海外にアニメファンはたくさんいて、大部分の人が『ポケモン』や『ワンピース』を見て育っている。それにのめり込んでしまう人はちょっとダサイやつみたいな感じで捉えられていたが、でも今はむしろちょっとナード(おたく)なやつがいけてるっていう風潮になっているんですよね。


日本のカルチャーに対する見方が「ダサい」じゃなくて、一番いけてるぐらいになっている。韓国に行ってもそう思いますし、先日スウェーデンに行ったときは、会うミュージシャン全員が日本のアニメを通っていて、「『ワンピース』の最新刊読んだ?」みたいな話をしている。「みんな日本のカルチャーが大好きなんだよ」って感じでした。

それに気付いていないのは、僕ら日本人なんじゃないかな。だからもっと自信を持てば、グローバルアーティストとして日の目を見るのは可能なのかな、むしろ今こそがいいタイミングなんじゃないかなと思いますね。

もちろんBTSやBLACKPINKが成し遂げたように、アメリカのスタイルでアメリカのマーケットを狙うのも面白かったと思う。アジア人がアメリカのスタイルでやってもうまくいかないというイメージを覆したのは、それだけですごいことだったと思います。

次は、ローカリズムをいかにグローバルまで成長させられるかが一つの見せどころになってくるんじゃないかなっていうのが、僕の読みですね。

その意味で、Number_iにはめちゃくちゃ可能性を感じています。

◇ ◇ ◇


MONJOE

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SYUYA AOKI

LA生まれ東京育ちのプロデューサー/トラックメイカー。2022年にGLIM SPANKYやRyohu、新井和輝(King Gnu)、MELRAWらが参加したアルバム『We Others』をリリース。プロデューサーとしては、YouTubeのMVデイリーランキングで日本だけでなくグローバルでも1位を獲得したNumber_iの「GOAT」や「BON」をはじめ、SKY-HI×Nissy(西島隆弘)「SUPER IDOL」、BE:FIRST「Milli-Billi」「Grow Up」、AAAMYYY 「救世主」、K-POPグループのTIOT「Paradise」や DRIPPIN「MIRAI」などを手掛け、その手腕が高い評価を獲得。最近では韓国SMエンタテインメントのソングキャンプに参加するなど、国内外で活動の幅を広げている。ローリングストーン誌が気鋭アーティストを選定するグローバル連動企画「Future of Music」では「ジャンルや国籍の壁をぶち壊し、音楽シーンを活性化していく第一人者だろう」と評され、日本代表25組に選出。現在その唯一無二のエッジーさと革新性を伴うサウンド・プロダクションが各方面から注目を集めている。

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