最新記事
韓流カルチャー

世界を席巻するK-POP・韓ドラ、他国のエンタメにはない「ユニークな特徴」とは?...BTSからイカゲームまで

K-WAVE FUSION

2024年8月23日(金)14時37分
トム・オコナー(米国版副編集長)

グローバル文化の主導権を

しばしば情熱的に意見をぶつけ合う自由と熱意は、柳が韓国文化のダイナミズムと考えるものの基盤になっている。不安定にも混乱しているようにも見えるかもしれないが、だからこそこの国と文化は進歩できるのだという。

現在は、韓国は世界から注目されている。しかし、明日はどうなるか、柳にもほとんど分からない。

このような不確実性に直面して、韓流を確実に広め続けるために、柳は将来への準備に特化したチームを編成した。

「こうした変化に備えるための委員会を作っているが、変化はあまりに速く、未来を予測する方法すら分からない。それでも私たちは政策立案者として、クリエーターが思い描いていることを実現できるような舞台を提供したい」

このイニシアチブは政府と民間部門から支援を受けており、科学技術部門が並行して進めている取り組みを手本にしている。

しかし、外部のさまざまな影響を受け入れて洗練させようという韓国の熱意に沿うように、国としてエンタメのポートフォリオを多様化させ、国内外の素材を融合させた新しい種類のアートを生み出すことにも力を入れていると、柳は強調する。

「私たちは既に、韓国文化を世界に発信することだけにこだわってはいない。この新しいグローバルな文化的進歩において、主導的な立場を取りたい。文化のるつぼの中からうまくいっているものを参考にして、私たちの創造性を生かしながら、生み出したものを世界に提供することができる」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米バークシャー、24年は3年連続最高益 日本の商社

ワールド

トランプ氏、中国による戦略分野への投資を制限 CF

ワールド

ウクライナ資源譲渡、合意近い 援助分回収する=トラ

ビジネス

ECB預金金利、夏までに2%へ引き下げも=仏中銀総
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 5
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 6
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 9
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 10
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中