最新記事
SNS

海を背景に、ビキニ姿で「セクシー自撮り」を撮影中の女性を襲った「思わぬ悲劇」が注目集める

Woman Tries To Capture Idyllic Beach Moment, Mother Nature Has Other Ideas

2024年8月19日(月)20時35分
スー・キム
ビーチで自撮りしていた女性に悲劇が

Roman Samborskyi/Shutterstock

<「自撮り依存症(セルファイティス:selfitis)」という名前が付けられるほど、どうしても最高の自撮り写真を撮りたいと考える人は増えている>

アメリカのある女性がビーチで水着姿になり、「素敵な景色」をバックにおしゃれでセクシーな自撮りしようとしたところ、思いもよらぬハプニングに巻き込まれてしまった。その一部始終が映った動画がTikTokに投稿され、話題になっている。

■【動画】浜辺でセクシー「自撮り」中の米女性を襲った悲劇...「可愛い演出をしたかっただけ」 一部始終を撮影

その瞬間をとらえた動画をTikTokに投稿したのは、ティファニー・カジガス(@nytif)だ。本誌に語ったところによると、ニューヨーク市に住む30歳の会社員で、副業でカメラマンをしているという。

話題となっている動画には、次のようなキャプションがついている。「私の考え:スマートフォンを砂の上に置いて動画を撮ろう」。そしてキャプションはこう続く。「海の考え:いいよ。でも、愉快な動画にしよう」

撮影日は5月15日。場所は、メキシコのバハ・カリフォルニア半島南端にある都市カボ・サン・ルーカスの浜辺だ。動画には、ビキニ姿のカジガスが波打ち際を歩くシーンに続いて、砂浜に立って海を眺める姿が映っている。

「私はただ、きれいな景色をバックにした自分の動画を撮りたいだけだった。でも、夫がリゾートホテルに残っていて私はひとりきりだったので、ビーチサンダルを支えにして(撮影用の)スマートフォンを砂の上に置いた」とカジガスは話す。

動画では、次の瞬間に大きな波が押し寄せてきて、カジガスが足を取られて砂の上に倒れ込むと同時に、砂の上に立てかけていたスマートフォンが波にのまれる様子が映っている。

スマートフォンのカメラは、撮影を停止することなく水中を映し続けており、幻想的な映像が続いていく。エメラルドグリーンの海の水面から、ときどき太陽光が海水や砂の混じった波を貫くように差し込み、画面全体が明るい黄金色に染まる。

「自撮り依存症(セルファイティス:selfitis)」という精神疾患

カジガスはただ、「キュートな演出を試みた」だけで、自分を被写体にした最高のシャッターチャンスを必死になって狙ったわけではない。しかし現代には、最高の自撮り写真をどうしても撮りたいと考える人がたくさんいる。その原因は、「自撮り依存症(セルファイティス:selfitis)」という正真正銘の精神疾患だ。2020年3月に『IOSRジャーナル・オブ・デンタル・アンド・メディカル・サイエンス』で発表された研究は、そう指摘している。

同研究によると、「自撮り依存症」という用語が誕生したのは、2014年に広まった悪ふざけのデマがきっかけだった。そのデマとは、米精神医学会(APA)が「『自撮り依存症』という新しい精神疾患の基準を確立した」という内容だ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中