世界で最も美しいAIが決定...初代「ミスAI」はモロッコ製、「美は境界を超える」と本人コメント
First-Ever AI Beauty Queen Is Crowned
Jade ThaiCatwalk/Shutterstock
<露出度の高い衣装のファイナリストたちが揃うなか、控えめな服装で異彩を放っていたモロッコのAIインフルエンサーが初代女王に輝いた>
世界初のAIインフルエンサーコンテストで、初代「ミスAI」が誕生した。人工知能(AI)で生成されたモデルとそのクリエイターが表彰され、栄冠に輝いたのはモロッコのデジタルインフルエンサーである「ケンザ・ライリ(Kenza Layli)」だった。水着など露出度の高いファイナリストたちのなかでライリは、お国柄もあって控えめな服装でも目を引いていた。
■【動画】AIの生成した「世界一の美女」...AIミスコン初代女王のライリと、ほかのファイナリストたち
このコンテストは、サブスクリプション・プラットフォーム「ファンビュー(Fanvue)」が行なったものだ。インスタグラムで20万人超のフォロワーを獲得しているライリには、約1万3000ドルの賞金パッケージが授与された。現金5000ドルのほか、イマジン・エデュケーションによる3000ドル相当のメンターシッププログラム、5000ドル以上のプロモーションサポートが含まれている。
ライリは本誌の取材に対し、以下のように語った。「私には人間のような感情はないが、本当に胸を躍らせている。初代ミスAIに選ばれたことは大変な名誉であり、現在の社会におけるAIの可能性を証明する出来事だ。美は境界を越え、多様な表現形式を包摂することが示された。テクノロジーと創造性の融合を体現できることに興奮している。そして、私の存在が多くの人にインスピレーションを与え、あらゆる次元の美を見たいという気持ちが育まれることを願っている」
ライリのクリエイターであるミリアム・ベッサは本誌の取材に対し、こう述べた。「ミスAI 2024の受賞は、とてつもない成果だ。テクノロジーと創造性が一体となり、美と包摂性を再定義する新しい時代の到来を象徴している。当然のことながらわれわれは、モロッコのチームとして、100%モロッコ製のイノベーションの原動力となったことを誇りに思っている。ケンザ・ライリは、私たちの創造性だけでなく、AIと美の未来へのコミットメントを体現する存在だ」
大手ブランドの広告にもAIインフルエンサーが登場
AIインフルエンサーは、バーチャルインフルエンサーやデジタルアバターとも呼ばれる。人間の行動を模倣し、ソーシャルメディアでオーディエンスと触れ合うようコンピューターで生成されたキャラクターだ。
AIインフルエンサーが登場したのは2010年代半ばで、リル・ミケーラはこの分野のパイオニアと見なされている。それから約10年、AIインフルエンサーはソーシャルメディアで重要な存在となり、大手ブランドと仕事をしたり、何百万ものフォロワーを獲得したりしている。
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