最新記事
俳優

マイケル・J・フォックス、久々の登場に感動的なスタンディングオベーション...「私の人生は良いことずくめ」

Michael Fox Reveals How He Copes With Ongoing Parkinson's Battle

2024年4月6日(土)13時06分
ジェーン・ラクロア
俳優のマイケル・J・フォックス

マイケル・J・フォックス(2012年1月) drserg/Shutterstock

<米俳優マイケル・J・フォックスが、大喝采を浴びた英国アカデミー賞授賞式でのことやパーキンソン病との闘病について語った>

英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式に、サプライズで登場した米俳優のマイケル・J・フォックス(62)。パーキンソン病との闘病を続けるフォックスが車椅子で登場すると会場は大きな拍手に包まれ、彼が立ち上がってマイクに向かうと人々は総立ちとなってスタンディングオベーションで彼に声援を送った。

■【動画】闘病中のマイケル・J・フォックス、久々の登場に客席から起きた「感動的なリアクション」

そんなフォックスが芸能情報サイト「ET」のインタビューに応じ、この感動的な授賞式やパーキンソン病との闘いについて語った。

パーキンソン病研究のための基金を立ち上げ、活動家としても知られるフォックスが、ロンドンで開催された同授賞式で作品賞のプレゼンターとして登場したのは2月のこと。拍手喝采で迎えられたことについてフォックスは、「今でもまだ驚いている」と語り、個人的な称賛ではなく、「大きな問題を解決しようとする決意に対する評価」だと述べた。

「人々はただ、『諦めずにがんばってくれてありがとう』と言ってくれているのだろう。そのことに感謝している」

フォックスは1991年、29歳のときにパーキンソン病と診断されて以来、闘病を続けていることを公にしており、自身を楽観主義の象徴とみなしている。「BAFTAでの人々の反応はそれに対するものだ。(中略)皆、私たちが何かを成し遂げられると信じたいのであり、私がそれを実現していると考えているのだろう」

自分の人生は「良いことずくめ」

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで知られるフォックスは、授賞式で司会者のデヴィッド・テナントから紹介されると、車椅子を押されてステージに登場した。演台の前まで来ると立ち上がって賞を授与し、感動的なスタンディングオベーションを受けた。

ETのインタビューで自身の病について語ったフォックスは、現実的で、個人的な闘いではなく集団に焦点を当てている。「診断を受けてから35年ほど経つが、これが私の人生であり、あまり深く考えていない。(中略)考えもしない。私が考えているのは、これを解明し、治療法を見つけるためにコミュニティとして何をするのかであり、治療法が見つからなくても画期的な療養施設を作ることだ」

困難に直面しながらも、前向きなフォックスは、自分の人生を「良いことずくめ」の「素晴らしい旅」だと考えているという。

20250121issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

尹大統領の逮捕状発付、韓国地裁 本格捜査へ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中