【TWICE、Stray Kids他インタビュー】「まだ完全に理解されているわけではない」...世界を席巻した、Kポップはどこに向かうのか?
WHATʼS NEXT FOR K-POP?
──今年3月にハイブのパン・シヒョク会長はCNNのインタビューで、「Kポップは思われているほど市場で熱い存在ではない」と、成長の減速を懸念する発言をした。現場でそのように感じることはあるか。
バンダーウィース 歌に関してはその逆だ。これまで以上に競争が過熱している。多くの人がKポップで仕事をしたいと声をかけてくるし、急速に成長していると感じる。
ワンダーキッド 私はプロデューサーとして、パン会長のようにビジネス面を完全に理解しているわけではないかもしれない。彼の洞察力を尊敬しているし、彼の懸念を軽んじるつもりもない。
私自身はKポップを最新のトレンドに合わせるために、常にさまざまな音楽ジャンルやトレンドを研究している。質の高いコンテンツは結果を生む。そういうコンテンツ作りに全力を注ぐことが、私にできる精いっぱいのことだ。
JAKOPS パン会長の言葉はむしろ、Kポップがグローバルな音楽市場で大きな影響力を持っているという証しだ。
私はプロデューサーとして、常に「斬新さ」を重視している。どんな要素であれ、既存のKポップのシーンにはないアイデアを提案したい。ファンもそういう音楽を待っている。新しいサウンド、新しいメンバー、新しいビジュアル、とにかく新しいものを。
──AI(人工知能)の出現で、音楽業界も大きな変化を経験することになるだろう。
ビンス AI技術にとても魅力を感じるし、音楽業界や私の仕事に間違いなく影響を与えるだろう。AIが生成した声が何でも歌えるようになった今、声の所有権やAIが生成した知的財産の権利に関する法律が定まっていないことは、非常に危険だ。
どんなルールを決めるかによって、AIが音楽業界に与える影響が形作られていくだろう。
バンダーウィース AIが曲を書き始め、レコード会社もその方向で行きたいと思うようになったら、私たちはまずいことになる。
私たちは人間同士、深いレベルで心を通わせる。不完全だからこそつながり合える。ソングライター、プロデューサーとアーティストのコラボレーションは最高に楽しいプロセスだから、なくならないでほしい。
チョー AIは音楽のさまざまな分野で新しいチャンスを切り開き、拡大させるだろう。うちのマーケティングチームでは、管理業務や翻訳や創作のサポートにチャットGPTを使うことを推奨し始めた。AIの使用はいずれインターネットやSNSをチェックするような、毎日の習慣になるんじゃないかな。