「哲学」と「料理」はなぜ似ているのか?...躁うつ病、就職での挫折と絶望から救ってくれたのは「哲学すること」だった

Jorm Sangsorn-shutterstock
<哲学は人を救う...。フランスで哲学の博士号を取得した「挫折博士」が考え抜いた末に見た世界は、なぜ美しくきらめいていたのか?>
フランスで哲学の博士号を取得し、その将来は順風満帆――とはいかなかった。
躁うつ病を発症し、ドライバー、福祉施設職員、工場勤務と職を転々。研究者の職に就けなかった挫折と、心身が思うように動かない絶望のなかで、「哲学すること」だけはあきらめなかった。
在野の哲学徒・関野哲也氏が、自らのどん底体験から「哲学すること」の豊かさ、善く生きることの大切さを追求してまとめた、『よくよく考え抜いたら、世界はきらめいていた』(CCCメディアハウス)の「はじめに」より一部抜粋する。
「哲学すること」と「料理すること」は似ている
問いや知識が食材であるとするならば、哲学はその食材をもとに考え、料理することにあたります。その意味で、哲学の仕方、つまり「自分で考える術」を身につけることは、料理の仕方を習うことに似ています。
それなら、初めて料理をする人が、いきなり一流料理人の作った料理を真似できないのは当然ではないでしょうか。
人が哲学は難解で高尚だと拒否反応を示してしまうのは、この一流料理を最初に味わってしまうからかもしれません。「こんな料理、一体どうやって作ったらいいのだろう」と途方に暮れてしまいますよね。
哲学の仕方、「自分で考える術」を身につけるにも、順序が必要です。料理だって、最初はご飯の炊き方、お味噌汁の作り方を習い、次に、カレー、肉じゃが、玉子焼き、オムライスの作り方と階段を上っていきますよね。
そうしていくうちに、一段一段と一流料理人に近づいていくことができると思うのです。
偉大な哲学者も「素朴な問い」からスタートした
どんな哲学者たちも、最初は「素朴な問い」を抱いたに違いありません。そして、その「素朴な問い」を大人になってもずっと大事にしてきたに違いありません。
彼、彼女らはその「素朴な問い」が不思議でたまらなく、気づいたら哲学の世界に入門していることになったのではないでしょうか。
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