ドラマ『神の雫』主演の山下智久が語る、混沌の先の新境地──仕事も人生も「量から質」へ
Yamashita on Yamashita
――人間、大人になると変わることが難しくなることもあるかもしれない。山下さんご自身はどうか。
動かないと固まっていってしまうと思っていて。僕はどちらかというと結構動いているタイプなので、そういう意味ではまだ柔軟に対応できるかもしれない。常に自分に刺激を入れて、新しい環境に身を置くということは意識している。
動いているから、新しいことや変わることに対して、柔軟に対応できるんだと思う。ずっと座っていると体が固まってしまうのと同じで、動いていないと、どんどん人間も固まっていっちゃうのかな。
――変わることを恐れる気持ちはない?
恐れるというか、やっぱり、つらいときって上っているときだと思う。僕はもっと、もっと上に行きたいっていう気持ちがまだ消えないので、そういう負荷をしっかりかけていくことは意識しているから、あまり苦にはならない。
自分はまだまだ、小さい存在だなと感じている。新しいことを知れば知るほど、大きな世界を見れば見るほど、自分の小ささを体感する。そうすると、それがまたモチベーションになる。夢を大きく持つと、もっと成長したいと思える。
――遠峰一青はストイックと言っていたが、山下さんもストイックな印象だ。常に自分を追い込んでいるように見えるが、疲れることはないのか。
実は毎日疲れていて......(笑)。疲れて寝るっていうのが好きで、充電は一日でしっかり使い切りたい。余力を残しておくとぐっすり眠れない。僕ももちろん友人と出かけたり食事をしたりすることもあるけれど、それも役につながることもある。
同じ刺激だとやっぱり、成長しないので、いろんな刺激を入れていきたいと思っている。やりたいことを制限することはあまり好きではないので、人に迷惑をかけない範囲で、自分の好きなことをやっていきたいとは思っている。