笑い満載、風刺ピリリの『バービー』映画...ガーウィグ監督の新作、見どころは?
A Pink Summer Confection
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持ち主を救うため旅に出たバービーにケンがちゃっかり同行 ©2023 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
<この夏全米を騒然とさせたガーウィグ監督の新作映画、人間世界とバービーランドの大騒動をお見逃しなく>
「あなたがバービーに夢中なら、これはあなたのための映画。あなたがバービー嫌いでも、これはあなたのための映画」──グレタ・ガーウィグ監督の『バービー』はそう約束(もしくは警告)する。
これは誠実さと誇張のギリギリの境界をゆく宣伝文句だ。
若き女性監督が今年64歳の誕生日を迎えた着せ替え人形を主人公に実写映画を撮った。観客はその試みに喝采を送るべきなのか。それとも解剖学的にあり得ないウエスト・ヒップ比率こそ魅力的な女性の条件だと少女たちに思い込ませてきた男性目線の商品とのタイアップを批判すべきか。
フェミニズムに傾倒する母親の方針でバービーを買ってもらえなかったけれど、友達の家でバービーで遊び、ハイヒール向きのアーチ型の足の裏や乳首のない胸、割れ目のない股間に目を丸くした記憶がある人たちはどうなのか。
「大丈夫!」と宣伝文句は請け合う。ファッションに夢中な10代の女の子も「社会通念をぶっ壊せ派」もバービー人形に何の思い入れもない人も漏れなく楽しめますよ、と。
でも全ての人を満足させる映画なんて作れるの? ガーウィグの答えはずばり、多彩な要素を何層にも盛り込む、というもの。歌ありダンスありのコメディーに辛辣な風刺を盛り込み、さらにそこに堂々たるフェミニスト宣言を入れ、目の覚めるようなド派手なトーンで全体をまとめる。
そうやって仕上がったこの映画はスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』さながら、黒いモノリスの代わりに水着姿の巨大バービーが立つやけに荘厳なシーンで始まる。何事かと目を凝らした観客が続いて投げ込まれるのはピンクのユートピア、「バービーランド」だ。バービー人形が実物大の人間として暮らすこの世界では、女性が支配権を握っている。
妊娠したバービー人形のミッジを除いて、この世界に住む女性たちは全員バービーと呼ばれる。マーゴット・ロビー演じる主人公は「ステレオタイプのバービー」。金髪で青い目の完璧なプロポーションの持ち主だ。バービー仲間やケンたちを招いて自宅でパーティーを開いている最中、彼女はふと不安を漏らす。「死ぬってどういうこと?」
突然、音楽はやみ、さっきまでノリノリで踊っていた仲間たちは恐ろしげに彼女を見つめる。翌日、彼女がなぜか扁平になった足の裏を見せると、またもや同じ反応が......。
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