独学で学んだ英語を武器に世界に飛び込む、俳優・福士蒼汰の挑戦
A New Chapter Abroad
<高校2年生のときから海外を視野に入れていたという福士が語る、海外ドラマ『THE HEAD』シーズン2への出演、そして成長と自信について>
南極の科学研究基地を舞台にしたHuluオリジナル『THE HEAD』シーズン1が世界で放送・配信されたのは2020年。科学者たちの惨殺事件の真相に迫るこの心理サバイバル・スリラーは、各国から参加したキャストの多彩な演技、先の見えない心理戦で評判を呼び、最終的に約90カ国・地域(当初の3倍)で配信された。
その人気を受け、6月17日からシーズン2の配信が始まる。サバイバル戦の幕開けを告げるのは、巨大貨物船を装う秘密研究基地で見つかった研究員の首無し死体。海上の閉ざされた空間でさらなる問題やアクシデントが発生し、過去の恐ろしい事件とのつながりが指摘されていく──。
シーズン1には日本人キャストとして山下智久が出演したが、今回は主要人物の1人であるユウトに福士蒼汰が扮することが話題になっている。
福士にとっては、ずっと望んでいた海外作品への出演だった。中学校で英語の先生に発音を褒められたことをきっかけに、彼が熱心に英語を勉強するようになったことはファンの間でよく知られている。
本人いわく、高校2年生で役者を始めたときから、海外での仕事は視野に入っていた。「昨年1月頃、英語力を含め自分の中で準備が整ってきたと感じていて。そんなときに今回のオファーをいただきました」
日本の文化に助けられた
撮影はスペインで2カ月にわたって行われたが、舞台となる巨大な船に初めて入ったときはプレッシャーよりも、「ここでお芝居できる」という喜びが大きかったという。福士の姿を発見すると、医師マギー役のキャサリン・オドネリーは笑顔で駆け寄り、「あなたがユウト役の日本人よね!」と挨拶。「そんなふうに、みんなすごく温かく迎えてくれた」