BTSメンバーの入隊を「最強兵器」に使っても、韓国軍が抱える問題は変わらない
POP STARS AS WEAPONS
第1に、世界的な大スターである彼らが兵役に従事すれば、兵役が韓国人男性の市民権の基礎をなすこと、そしてその義務が社会経済的な出自に関係なく、全ての男性に適用されることを内外に強調できる。
第2に、韓国国防省にとっては、軍の有害な文化を追放し、徴兵された若者たちが直面する多くの問題を是正する意欲をアピールするチャンスになる。
スター入隊で軍は変わらない
プレスリーと米軍の関係のように、JINと韓国軍も、彼の兵役中の写真を散発的にソーシャルメディアに投稿するなどして、双方のイメージアップに励んでいる。もちろん世界中のJINのファンは大喜びだ。
だが、スターと軍の協力がいいことずくめとは限らない。
プレスリーは60年に除隊後、凡庸な(しかし興行的には成功した)ハリウッド映画への出演が続いた。42歳で死亡したが、ジョン・レノンは、「エルビスは軍隊に入ったとき死んだ」と言った。
徴兵が、彼が精神的な苦しみを抱えるきっかけの1つになったことを考えると、それはまんざら的外れではない。
プレスリーを利用して新しい健全な組織をアピールしようとした米陸軍も、やがてベトナム戦争の泥沼に陥り、「米軍は冷戦に対応できる組織に生まれ変わり、兵役は人格形成に役立つ楽しい経験だ」という宣伝文句は無に帰した。
BTSのメンバーがプレスリーのような運命をたどるとは思えないが、韓国軍はプレスリーと米軍の経験から学ぶべきだろう。
スターが兵役に就くことは、軍にとって良い宣伝になるのは間違いない。だが、韓国軍が抱える真の問題を解決するためには、構造改革を根気強く進めていくしかない。
政府は、改革を断行すると言うが、本当に戦略的な目標に対応できる軍をつくりたいなら、マーケティング以外の領域にもっと力を入れる必要がある。

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