人種問題、メンタルヘルス、パワハラ、不倫...映画館の客席で心揺さぶられて大泣きする
Crying at the Movies
一番の「泣ける映画」は?
この映画が観客の心を揺さぶるように、映画の中でもコールマン演じるヒラリーが映画館の客席で心揺さぶられて大泣きする場面がある。では、自分たちがこれまでに一番泣いた映画は?
『愛と宿命の泉』を挙げたのはコールマンだ。「涙腺が崩壊した。とても素晴らしく美しい映画。映画館で見たの」
ファースは飛行機に乗っているときに『ダンボ』を見て不覚にも泣いてしまったそうだ。ジョーンズは『トイ・ストーリー』シリーズを挙げ、ファースもうなずいた。ジョーンズに言わせると、シリーズ3が特に推しだ。
ムーディが挙げたのは、コールマンがアンソニー・ホプキンス演じる認知症の老人の娘を演じた『ファーザー』。新型コロナで父を亡くした直後だっただけに老いゆく父親とそれを気遣う娘の、それぞれの孤独が胸に染みたという。
ウォードは山火事と闘う男たちを描いた『オンリー・ザ・ブレイブ』のラストで子供のように泣きじゃくったと話してくれた。
そしてメンデス監督が挙げたのは『ゴッドファーザー』。それもマーロン・ブランド演じるドンがロバート・デュバル演じる弁護士から長男の死を知らされる場面だ。この2人の名優の演技は「まさに奇跡」で、メンデスは「何度見ても泣いてしまう」そうだ。