最新記事

ネット

マライア・キャリー、十八番でまさかの口パクに批判続出 「クリスマスの女王」の称号も却下される

2022年12月2日(金)11時05分
千歳香奈子
マライア・キャリー

マライアにとってクリスマスは「一番の稼ぎ時」(写真は2019年10月) Mario Anzuoni-REUTERS

<たくさんのバックダンサーに華やかなステージ、肝心の本人は棒立ちで口パク......>

この時期になると否が応でも必ず耳にするマライア・キャリーのヒット曲『All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)』。1994年のリリースから25年目となった19年のホリデーシーズンに、ビルボ―ド・ソング・チャート「Hot 100」で初トップを獲得して以降、3年連続で首位に君臨し続けている。

毎年12月にこの楽曲で60万~100万ドルを稼ぐとされるマライアだが、このほど出演した感謝祭のパレードで披露した『恋人たちのクリスマス』を巡って「あからさまな口パク」「やる気ゼロ」と批判され、炎上している。

11月24日にニューヨークで開催されたホリデーシーズンの幕開けを告げる毎年恒例のメイシーズのサンクスギビングデー・パレードに、真っ赤なドレスにクリスタルを散りばめた豪華なティアラをつけ、赤い傘を持って登場。

しかし、たくさんのバックダンサーに囲まれた華やかなステージとは裏腹に、聞えてきたのは事前に録音したと思われる音源で、ほぼ棒立ち状態のマライアがただ歌詞を口ずさんでいるだけのように見える。

もはや口パクであることを隠す気配すらない人形のような歌姫に、ネットは騒然。「何百万人もの観衆の前で傘を持ってただ突っ立っている。正直、私は怒ってはいない。むしろ尊敬する」「ただ立っているだけで大金をもらっている。もはや実際に歌っているように振舞うことさえしていない」など、批判の嵐となった。

【動画】感謝祭のパレードで披露した「やる気ゼロ」と批判される『恋人たちのクリスマス』

それでも「ディーバ」は動じない

パフォーマンスが酷評されたマライアだが、実はこの直前に自他ともに認める「クリスマスの女王」の称号を巡ってトラブルが起きていた。

マライアは今年に入って、「Queen of Christmas」「Princess Christmas」「GOC(The Gift of Christmas)」の称号を正式に手にするべく、米特許商標庁にタイトルの登録申請を行っていたのだが、クリスマスソング専門の歌手エリザベス・チャンから「待った」がかかった。

法廷論争の末に「クリスマスはみんなのもので、誰かが所有できるものではない」として申請が却下されていたのだ。

クリスマスの女王になり損ねたことが影響したかどうかは定かではないが、見え見えの口パクが「プロとして恥ずかしい」とまで言われても動じないのが「ディーバ(わがまま歌姫)マライア」だ。

1年で最も稼ぎ時のクリスマスとあり、12月はクリスマスソングメドレーを披露する4日間限定の特別クリスマスコンサートの開催に、CBSテレビで放送されるクリスマス特別番組『Mariah Carey: Merry Christmas to All!』への出演と大忙しだ。さらにその合間を縫って、ファン1組を自身のニューヨークの自宅に招待して特別なクリスマスパーティーを行う企画も発表している。

【動画】クリスマスにファン1組を自宅に招く企画を宣伝するマライア

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 9
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 10
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中