マライア・キャリー、十八番でまさかの口パクに批判続出 「クリスマスの女王」の称号も却下される
マライアにとってクリスマスは「一番の稼ぎ時」(写真は2019年10月) Mario Anzuoni-REUTERS
<たくさんのバックダンサーに華やかなステージ、肝心の本人は棒立ちで口パク......>
この時期になると否が応でも必ず耳にするマライア・キャリーのヒット曲『All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)』。1994年のリリースから25年目となった19年のホリデーシーズンに、ビルボ―ド・ソング・チャート「Hot 100」で初トップを獲得して以降、3年連続で首位に君臨し続けている。
毎年12月にこの楽曲で60万~100万ドルを稼ぐとされるマライアだが、このほど出演した感謝祭のパレードで披露した『恋人たちのクリスマス』を巡って「あからさまな口パク」「やる気ゼロ」と批判され、炎上している。
11月24日にニューヨークで開催されたホリデーシーズンの幕開けを告げる毎年恒例のメイシーズのサンクスギビングデー・パレードに、真っ赤なドレスにクリスタルを散りばめた豪華なティアラをつけ、赤い傘を持って登場。
しかし、たくさんのバックダンサーに囲まれた華やかなステージとは裏腹に、聞えてきたのは事前に録音したと思われる音源で、ほぼ棒立ち状態のマライアがただ歌詞を口ずさんでいるだけのように見える。
もはや口パクであることを隠す気配すらない人形のような歌姫に、ネットは騒然。「何百万人もの観衆の前で傘を持ってただ突っ立っている。正直、私は怒ってはいない。むしろ尊敬する」「ただ立っているだけで大金をもらっている。もはや実際に歌っているように振舞うことさえしていない」など、批判の嵐となった。
【動画】感謝祭のパレードで披露した「やる気ゼロ」と批判される『恋人たちのクリスマス』
それでも「ディーバ」は動じない
パフォーマンスが酷評されたマライアだが、実はこの直前に自他ともに認める「クリスマスの女王」の称号を巡ってトラブルが起きていた。
マライアは今年に入って、「Queen of Christmas」「Princess Christmas」「GOC(The Gift of Christmas)」の称号を正式に手にするべく、米特許商標庁にタイトルの登録申請を行っていたのだが、クリスマスソング専門の歌手エリザベス・チャンから「待った」がかかった。
法廷論争の末に「クリスマスはみんなのもので、誰かが所有できるものではない」として申請が却下されていたのだ。
クリスマスの女王になり損ねたことが影響したかどうかは定かではないが、見え見えの口パクが「プロとして恥ずかしい」とまで言われても動じないのが「ディーバ(わがまま歌姫)マライア」だ。
1年で最も稼ぎ時のクリスマスとあり、12月はクリスマスソングメドレーを披露する4日間限定の特別クリスマスコンサートの開催に、CBSテレビで放送されるクリスマス特別番組『Mariah Carey: Merry Christmas to All!』への出演と大忙しだ。さらにその合間を縫って、ファン1組を自身のニューヨークの自宅に招待して特別なクリスマスパーティーを行う企画も発表している。