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ベン・アフレックが、妻ジェニファー・ロペスの名字に改姓しなかったのは失敗だ

Calling Ben Lopez

2022年8月3日(水)12時43分
ヘザー・シュウィドル
アフレックとロペス

婚約解消から18年を経て愛を実らせたアフレック(左)とロペス FRAZER HARRISON/GETTY IMAGES

<復活愛を実らせてついに結婚した「ベニファー」夫妻だが、夫が妻の姓を名乗るべきだったこれだけの理由>

俳優ベン・アフレックと歌姫ジェニファー・ロペスは大物カップル「ベニファー」として、交際開始から婚約、破局まで2000年代前半のタブロイド紙に君臨した。

だが昨年復縁してからの露出は控えめ。結婚式も地味なもので、7月16日にラスベガスのウエディング用チャペルでひっそり愛を誓った。

しかし、この結婚には見逃せない点が1つある。妻のロペスが名字を変えたのだ。

ロペス、いやプリンス風に言うなら「かつてジェニファー・ロペスの名で知られたアーティスト」は、ファン向けのニュースレターで結婚を報告。「愛を込めて。ミセス・ジェニファー・リン・アフレックより」と結んだ。

ロペスの名は「J・Lo(ジェイロー)」の愛称と共に世界中で知られている。アーティストとして「ジェニファー・アフレック」を名乗るとは思えず、ファンは今までどおりJ・Loと呼ぶはずだ。改姓は象徴的なものだろう。

ロペスの結婚は今回で4度目になる。これまでの結婚で名字を変えたかどうかは不明だが、04年、歌手のマーク・アンソニーと結婚したときに「ミセス・アンソニー」になったという話は聞かない。

彼女ほどのキャリアを持つ女性が別姓を選ばなかったことを、一部のファンや識者は時代遅れとみる。だが結婚の際の改姓は今も一般的で、アメリカでは女性の約70%が夫の名字を選んでいる。

名前は本人の選択だから、J・Lo改め「J・アフ」として生きたいなら文句を言う筋合いではない。それでも夫妻が第3の道を選び、ベン・アフレックが「ベン・ロペス」になっていたらと願わずにはいられない。

イメージアップに効果的

アフレックが妻の姓を名乗るのは、2人のイメージにもしっくりくる。

ロペスが歌手、俳優、実業家として成功したスーパースターなのに対し、アフレックは離婚やアルコール依存症が俳優および監督としての業績に影を落としてきた。

ロペスは3回も離婚しているのに、なぜかバツイチのアフレックよりも離婚の印象が薄い。イメージのコントロールにたけているのだ。

最初の交際時、アフレックはロペスとの関係が過剰に注目されるせいで、男として自信をなくしているのではないかと取り沙汰された。

「愛妻家ベン・ロペス」として再出発すれば、今の自分はそんな小さなことに煩わされない男なのだとアピールできる。カマラ・ハリス米副大統領の夫ダグラス・エムホフを手本に脇役に徹すれば、「アメリカで一番進歩的な男」とたたえられるに違いない。

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