暴言に「残酷映像」...カニエ&キムの「三角関係」騒動は、実は笑えないほど深刻
The Darkest Love Triangle
キム・カーダシアンとカニエ・ウェスト(2020年9月) REUTERS/Danny Moloshok/File Photo
<前妻キム・カーダシアンに未練たらたらのカニエ・ウェストが、カーダシアンの新恋人に嫌がらせ。苦笑や同情で済ませてはいけない深刻な理由とは>
アメリカの元祖インフルエンサーであるキム・カーダシアン(41)に、若い恋人ができた。人気コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』の常連俳優ピート・デビッドソン(28)だ。
2人は、カーダシアンが昨年10月にSNLに出演したとき寸劇で軽いキスを交わして以来、急接近。カーダシアンにとっては、4人の子供を儲けた結婚が破綻して以来の本格的な交際相手であること、また、デビッドソンがかつて歌手のアリアナ・グランデと婚約していた大物(多くの場合、熟女)キラーとして知られることから、2人の話題は全米のセレブニュースを席巻してきた。
ただ、このご時世に正直言ってどうでもいいセレブの恋愛ニュースが大きな話題になり続けるのは、ほかにも理由がある。甘ったるい2人の関係に「毒」を盛ろうとする人物がいるのだ。カーダシアンの前夫である大物ラッパーのカニエ・ウェスト(44)だ。
実際、最近のニュースは、ウェストが2人に対して公然と嫌がらせをしているという内容ばかり。最初は、カーダシアンと別れたくないとゴネたり、カーダシアンと子供たちが住む家の真向かいに家を買ったりするレベルだった。
だが、カーダシアンとデビッドソンとの交際が明らかになると、その矛先はデビッドソンに向かった。ウェストはソーシャルメディアやライブで、デビッドソンを徹底的にコケにした。「オレの家族を壊した」と非難するのは序の口で、街でデビッドソンを見掛けたら「怒鳴りつけてやれ」と何百万人ものフォロワーをあおるなど、嫌がらせはエスカレートしている。
双極性障害のウェストへの同情の声
問題を一段と複雑にしているのは、この三角関係の3人とも、メンタルに傷を負っていることだ。
デビッドソンはかねてから、薬物依存症と境界性パーソナリティー障害に苦しんでいることを明らかにしてきたし、カーダシアンは2016年にパリのホテルで強盗に遭った後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を経験した。
だが、この三角関係の報道で最もよく言及されるのは、ウェストが双極性障害を患っていること。しかも、彼の嫌がらせや奇行を「仕方がない」と許す口実として引き合いに出されてきた。ウェストに同情する声さえある。
2月16日にネットフリックスでウェストのドキュメンタリーが公開されると、その音楽的才能を再評価する声が高まり、メンタル面への同情は一段と大きくなった。
はっきり言っておくが、その同情に正当な根拠はない。