BTSジミンに憧れて「人種を変えた」英インフルエンサー、誹謗中傷で引きこもった過去を明かす
'Transracial' Influencer Oli London Says Trolls Turned Him Into a Recluse
Oli London-YouTube
<殺害予告を受けたことも。それでも「韓国人であること」にこだわる理由とは?>
韓国発の大人気グループBTS(防弾少年団)のジミンに似せようと、インフルエンサーのオリ・ロンドンは20回に及ぶ整形手術に大金を投じてきた。先月14日に32歳の誕生日を迎えた彼は本誌の取材に対し、物理的に世間から距離を置いていた過去があったことを明かした。
イギリスで白人として生まれたロンドンは(尋ねてきた人にも、そうでない人にも)「自分はアジア人、とりわけ韓国人だ」と宣言してきた。男でも女でもない「ノンバイナリー」であることも表明。TikTokでは68万人以上のフォロワーを抱えている。
This is my new official flag for being a non-binary person who identifies as Korean. Thank you for the overwhelming support it was so hard for me to come out as Them/they/kor/ean ⚧ #olilondon #nonbinary pic.twitter.com/5uJp2dBQU5
— Oli London (@OliLondonTV) June 18, 2021
過去2年間に行われた派手なインタビューや投稿を通じてトレンド入りし、バズり、そして荒らしに直面──ソーシャルメディアの通過儀礼のすべてを経験してきた。特に誹謗中傷はロンドンにとって耐えがたいものだったようで、一時的にソーシャルメディアから距離をとった。
「人にはそれぞれ意見があるもの。でも容姿やアイデンティティについて攻撃されると、皆に嫌われているような気がしてとても辛い」
「このまま引きこもりになって、家から出ず、何もせず、ネットにも投稿しないでいた方がいいのかなと思っていた」
あまりにも取り乱し、(ほとんどブリトニー・スピアーズと同じように)髪の毛を半分ほど剃ってしまったこともあるという。
「ヘイトに耐えることができず、もうこれ以上人に知られたくなかった」
ビバリーヒルズに滞在していたときには、DMでの脅しによって1週間ホテルから出られなかったことも。
また、彼自身は「全面的に支持している」というトランス・コミュニティからも多くの攻撃を受けてきたと語る。
「皮肉なことだ。だって彼らも攻撃されたり、嫌われたりすることには慣れているだろうに」
(一方で彼は、トランスジェンダーの女性がスポーツ競技に女子選手として参加することについて「不公平だ」とツイートしている)
「韓国人」にこだわる理由
だが、彼には支持者もいる。その中には多くの韓国人も含まれ、彼らはロンドンに向けて「ヘイトに耳を貸さず、自分を貫いてほしい」とエールを送った。
「私はトランスレイシャルだと認識しているし、自分が韓国人だと感じている」
彼の韓国への帰属意識の根底には、英語教師として韓国で働いていた頃の「最も幸せだった」時間を取り戻したいという願望があるようだ。帰国後、8年間に受けた美容整形の総額は約25万ドルと推定されている。
目や鼻先、頬のリフトアップ、あごの骨、脂肪吸引、それに乳首など──。四半期ごとにスキンホワイトニングの注射もしているという。
「私たちは皆、なりたいと望む人になろうとすることを認められるべきだ」