ついにスパイダーマンの世界に殴り込み? 『ヴェノム』最新作が示す「宇宙」の未来
MCU: Let There Be Change
刻々と変わるマーベル「宇宙」の秩序
つまり、ピーター・パーカーは親が離婚した子供のようなものだ。そして、スパイダーマンの権利をめぐってマーベルとソニーの攻防が続いている最中だからこそ、『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のエンドロール後のシーンが希望的観測を巻き起こす。ヴェノムがスパイダーマンだけでなく、MCUの他のスーパーヒーローとも交流する未来が垣間見えるから。
では、ヴェノムとアベンジャーズのタッグは実現するのだろうか。
ヴェノムは肉体が変容するボディーホラーや不条理なコメディーなど、より大人向けのテーマを得意とする。スパイダーマンのようなMCUの家族向けキャラクターとは違うので、MCUらしさに寄せようとしても、うまくいかないかもしれない。
とはいえ、ソニーズ・ユニバースの中核を担うヴェノムは、「アンチ・ディズニーのマーベル・ヒーロー」。マーベルとソニーがその気になれば、彼らは方法を見つけるだろう。ユニバースの秩序は刻々と変わっているのだから。
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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
VENOM: LET THERE BE CARNAGE
監督/アンディ・サーキス
主演/トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ
日本公開は12月3日