今年のアカデミー賞候補はハズレなし! 一方で過去の「駄作」候補は...
Good Movies in a Bad Year
第3に、投票権を持つ会員の平均年齢が下がり、男女の割合も少しずつ改善していること、そして人種や職歴の多様化も、作品賞候補のラインアップに影響を与えているのではないか。昨年、『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に輝いたことは、確実にその影響と言えるだろう。
もちろん、ロクでもないと思われる映画が作品賞を受賞することは、今後もあるだろう。映画館に足を運ぶ人が増え、賞レース期間中に映画スターたちが宣伝パーティーに奔走するようになれば、来年にもそうなるかもしれない。
だからこそ、今は奇跡的な状況を楽しもうではないか。どの候補作を見るにしても、かなり充実した夜になることは間違いない。新型コロナの感染がまたも拡大に向かっている今は、ほかにやることもあまりないだろうし。
©2021 The Slate Group